伸び悩むVOD

ケーブルTV事業者はVODに力を入れ、そのサービス地域の90%でVODサービスは利用可能になっている。VODで提供されているコンテンツも増え、また新作映画がVODとしてリリースになるタイミングも早くなっている。VOD市場は成長しており、PricewaterhouseCooperのGlobal Entertainment and Media Outlook 2009-2013によると、VODの市場規模は28億ドルであった。

2008年6月のVODトランザクションは5.89億で、前年同期から15%の成長を見せた。STBあたりの平均視聴時間は16.5分で、前年同期の10%増であった。

しかし、最初に期待されていた規模に比べるとVODの普及はまだ低い。無料のコンテンツも多く、VODのサービスを受けることが出来る世帯はVODを使ってはいるが、その利用は頻繁ではなく、視聴時間はDVR(タイムシフト)よりかなり低い。

Rentrakのデータでは無料コンテンツ(FOD: Free on Demand)の注文は2007年第1四半期の4.352億本から、2009年第1四半期には7.889億本に増えた。しかし、サブスクリプション型VOD(SVOD)の成長は同期で、1.761億から1.996億でしかなく、また、1回事課金のトランザクションナル型VOD(TVOD)は2370万から2800万でしかない。

SVOD、トランザクション型のVODの利用が低く、FODが主体であり、VODで儲けるには広告収入を増やさなければならない。

ケーブルTVのVOD利用
注文本数(百万) 注文をしたSTB(百万)
FOD SVOD TVOD FOD SVOD TVOD
2007年1Q 435.2 176.1 23.7 15.1 10.7 7.2
2007年2Q 518.4 205.4 23.9 16.5 11.6 7.3
2007年3Q 611.1 223.3 24.8 17.5 11.8 7.6
2007年4Q 656.4 221.2 27.2 18.5 11.9 8.1
2008年1Q 667.5 224.3 29.4 19.3 12.4 8.6
2008年2Q 674.6 207.5 28.7 19.2 12.0 8.5
2008年3Q 723.1 215.2 24.1 20.6 12.4 8.0
2008年4Q 763.2 217.1 25.7 21.6 12.7 8.3
2009年1Q 788.9 199.6 28.8 22.3 12.4 8.7

Rentrak