3社がJICのカレンシー資格を得る

これまでの放送広告のカレンシーであったNielsenのC3/C7は9月に始まった2023/2024年の放送期が終了した時点でリタイアになる予定である。次のカレンシーはパネル調査も使うが、基本はスマートTV等から得るビッグデータを使い、マルチプラットフォームに対応する。ネットワークはNielsenの調査にエラーが出、また、視聴環境にマッチしないままであった理由は独占環境が原因していると考えており、今後は複数のカレンシーが存在し、競争がある状況を求めている。

ネットワークは新しいカレンシーに求められる条件を決め、新しいカレンシーとしての資格を与えるためにJoint Industry Committee(JIC)を設立した。JICは新たなカレンシーに求められる条件(https://bit.ly/3Z0vtDM)を公開し、候補を募集した。NielsenはC3/C7の後は当然でNielsen Oneが引き継ぐべきであり、JICへの参加の誘いを拒否し、さらにJICは視聴調査の認定をおこなっているMedia Rating Council(MRC)の認定を得ていない会社もカレンシーの対象にしていると、批判をしている。

JICは参加を拒否したNielsenを除く605、Comscore、Innovid、iSpot.tv、Samba TVとVideoAmpの 6つの視聴者調査データをカレンシーとして検討し始めた。9月にComscore、iSpot.tv、VideoAmpを暫定的に選択した。Samba TVは落ち、Innovidは途中辞退し、605は決定前にiSpot.tvに買収された。新たなカレンシーとしての暫定資格を受けた3社はデータ評価のステップを経て、来年初めに2年間有効の正式な資格を受けることになる。JICへの参加を拒否したNielsenを含めた他の会社はJICのカレンシー資格を得たれば、来年6月からの次の資格プロセスに参加出来る。

Nielsen OneはJICの資格を得ないが、C3/C7の延長として利用し続ける放送局、あるいはスポンサーもいる。NetflixはNielsen ONEの採用を発表している。JICの暫定資格を得た3社が次のプロセスで落ちなければ、2024年のUpfrontではNielsen ONE、iSpot.tv、Comscore、VideoAmpの4つのカレンシーが使われることになる。Samba TVとInnovidはカレンシーとしての資格が求めないが、リニア放送を含まない視聴者調査としてデータを提供する予定である。JICはそのために、MRCとの協力でビデオ広告向けの調査資格の提供をする。MRCはこれまでのように広い範囲での視聴調査の手法に対する認定を行うのに対して、JICはビデオ広告に限定した視聴者調査の資格を与える予定である。