周波数競売後のチャンネルの再編成(Repack)は10フェーズに分けて行われる。この費用は競売売上金の中から政府が出し、その予算として$17.5億が計上されている。チャンネルを変える必要のある放送局がFCCに提出した見積総額は$21億で、予算を超えている。FCCは各局の見積を検討し、支払い金額を通知するが、予算を超える可能性は高く、FCCのパイ委員長も$17.5億では不足すると議会に予算追加を求めている。チャンネル移転の経費はフル出力局とクラスAの低出力局(LPTV = Low Power TV)だけに支払われ、営利局は経費の80%、非営利局は90%を受け取る事が出来る。
クラスA以外のLPTV局に対しては移転経費の払い戻しは無い。LPTV局にはさらなる問題がある。Repackは10フェーズで行われれ、完了した周波数を落札した通信事業者が使えるようにするが、Repackをする事無く、一部の地域ではすぐに通信で利用可能な周波数もある。最も多くのライセンスを落札したT-Mobileはこれらの周波数をすぐに明け渡す事を求めている。FCCはこれを認める方向であるが、これにより一部のLPTV局が放送を続けられなくなる可能性がある。
現時点で利用可能とされている周波数はフル出力局との干渉は無いが、LPTV局との干渉の可能性はある。FCCが利用可能な周波数を通信事業者に明け渡し、LPTV局の電波と干渉が出た場合、LPTV局は新たなチャンネルを探し、移転する必要がある。しかし、FCCはRepackのプロセスが決定する11月まで新たな局の開設、あるいはチャンネルの変更を禁じている。この為、干渉するLPTV局は一時放送を停止し、11月なってから移転の許可をFCCから得る必要がある。
FCCは干渉が出たLPTV局には11月以前に移転を許す事を検討している。しかし、移転先のチャンネルがRepackの対象となり、再度の移転をしなければならない可能性もある。クラスA以外のLPTV局には移転費用の払い戻しは無い。低い経費で運営されているLPTV局にとり、一度の移転も大変なことであり、数ヶ月間に2度の移転は不可能である。これ応え、T-Mobileは同社が落札し、Repack以前に利用可能になった周波数でLPTV局との干渉が出た場合は、その移転コストを自主的に払い戻すと発表している。
