Amazon Prime VideoとApple TV+を除く、すべての主要なSVODサービスに広告付きプランがスタートしている。特に注目されているのが広告付きサービスを11月に開始したNetflixと12月に開始したDisney+である。ほどんど同時の開始だが、考えは大きくと異る。Netflixは既存の加入者を広告付きサービスに乗り換えさせるのではなく、価格の安いプランを加えることにより停滞している新規加入者数を伸ばす考えである。そのために、これまでのBasicより$3ドル安い、月額$7のBasic with Adsを始めた。Disneyは広告を付けることで収入を増やすのが目的であり、広告無しプランを$3値上げし、広告無しプランを既存の$8とした。加入者は同じ値段でDisney+を使うのには広告付きに乗り換えることになる。

SVODサービスの分析を提供しているAntenna社によると、両者とも目的通りに進歩をしているようである。Netflixのアメリカ/カナダにおける新規加入者に占めるBasic with Adsへの加入が占める割合は2022年11月が9%、12月が15%、2012年1月が19%と推移している。Basic with AdsがNetflix加入者全体に占める割合は2022年2月で1%となっている。Bloombergは同社が見たNetflixの内部資料によるとBasic with Adsの加入者数は100万人と報道している。Netflixのアメリカ/カナダの加入者数はQ4で7429万人である。その1%は74万で、それにBasic with Adsが提供されている他国を加えて、100万人程度になる。大きな割合ではなく、広告無しプランへの加入者の大きな乗り換えは起きていない。
Disney+の広告付きプランのBasicとTrio Bundle(広告付きDisney+、広告付きHulu、それにESPN+のバンドル)への加入者は2022年12月で新規加入者の20%、2023年1月は27%、2月は36%と推移している。開始から3ヶ月で広告付きプランへの加入率はNetflixの2倍近くなっている。Disney+加入者全体に占める広告付きプランへの加入率は2月で3%になっている。Disney+へのアメリカ/カナダでの加入者はQ4で4660万人であったので、140万人がすでに広告付きプランに加入していることになる。
広告付きプランへの加入率がもっとも高いのはPeacockで、75%が広告付きプランを利用している。2位は57%のHulu、3位はDisney+とParamount+が同位で、43%となっている。
| NetflixとDiscovery+の新規加入の内訳(最初の3ヶ月) |
Antenna
| 主要SVODサービスの広告付きと広告無しの比率 |
Antenna
