セカンドスクリーンは邪魔か

スマートフォン、タブレットの利用が増える事で、TV番組に連動したセカンドスクリーンアプリケーションが注目を浴びている。地上波局を運営する大手10社は、共同でConnecTV社のアプリケーションを採用し、TVと連結したセカンドスクリーンのベータテストを開始している。

しかし、セカンドスクリーンは、TV番組の視聴の邪魔をし、意図した効果は少ないとの意見もある。コネクテッドTVを使った広告にたずさわるCTV Advertisingはスーパーボウル中に10人の視聴者にセカンドスクリーンアプリを使ってもらい、その利用体験を調査した。これによると、

  • 10人中6人は、セカンドスクリーンを使っている事で、他の視聴者からの批判的な意見を含めた「断絶」があったと答えた。
  • 10人中4人は、セカンドスクリーンがTV視聴の邪魔になったと感じた。
  • 10人中7人は、番組の自動認識の問題を含め、セカンドスクリーンアプリに問題があったと答えた。
  • 10人中8人は、セカンドスクリーンアプリから得た情報は価値があったと答えた。

10人の調査は、統計的に有効とは言い難く、また、CTV Advertisement社は、セカンドスクリーンではなく、コネクテッドTVを使ったインタラクティブな広告をプロモートしている会社であり、バイアスがある。特に、スーパーボウルの様に仲間が集まってTVを見るのは普通ではなく、セカンドスクリーンアプリの利用の一般的な環境とも言えない。しかし、この調査はそれなりの疑問を投げかけている。

セカンドスクリーンアプリが成功するには、番組(あるいは広告)自動認識する必要がある。認識にはTV音声が使われており、雑音が多い環境では認識がうまく出来ない事もある。特に、30秒しかない広告の場合これは問題である。広告が目に入り、それに関心を持ち、セカンドスクリーンアプリを立ち上げ、すぐに認識がされないと広告は終わってしまう。また、どちらが主役であるかの問題もある。セカンドスクリーンアプリが面白くないと使わないが、逆に良すぎるとそっちが主役になり、TVには目がいかなくなってしまう。これではセカンドスクリーンの意味が無くなる。

今後、インターネット接続されたTVが増えることで、TV自体が双方向性を持ち、セカンドスクリーンとの関係も変わってくるであろう。多くのスマートTV向けにソフトウェアを提供しているFlingo社は、TV番組の自動認識機能も開発している。このソフトウェアを使えば、TVからスマートフォンに対して、どの番組が現在視聴されているのデータを送る事が可能であり、また、TV自体がセカンドスクリーンのアプリを走らせる事も出来る。Flingoが開発しているスマートTV向けソフトウェアはSamsung、LG、Vizio等多くのスマートTVに採用されている。