ケーブルTVとFASTの融合

FASTはケーブルTV 、あるいはvMVPDと似ているが、チャンネルは異なる。また、FASTは無料で、vMVPDは有料である。しかし、共に広告収入があり、ケーブルTV(あるいはvMVPD)とFASTが融合し始めても不思議ではない。

VerizonのFiOS TVはFoxのAVOD/FASTのTubiをラインナップ加え、vMVDPのFubo TVは40のFAST向けのチャンネルをサービスに加えた。FASTと契約することで、MVDP事業者は無料でチャンネルを増やすことが出来、広告在庫も増やせる。FAST向けチャンネル側はMVPDと契約することで流通が広がる。Fubo TVは年内には無料チャンネルを100程度にする予定である。vMVPDが無料チャンネルを提供することでサービスを試す人を増やすことが可能であり、また、有料版から脱退しても視聴者は失わず、広告収入を得続けることも出来る。

Dish NetworkのvMVPDのSling TVはSling Freeとして以前から無料版のサービスも提供し来た。しかし、独自でサービスを提供するのを止めて、Paramount+のPluto TVと契約をした。Pluto TVのチャンネルはSling TVとSling Freeから視聴出来るようになる。Sling FreeのチャンネルはSling TVから脱退しても視聴し続けることが出来る。

これと同時にFASTが有料チャンネルを提供する動きもある。RokuのAVOD/FASTのRoku Channelは有料チャンネルとしてDiscovery+とParamount+を加えた。Roku ChannelからDiscovery+、Paramount+に加入すればこれらサービスのコンテンツはDiscovery+、あるいはParamount+のアプリを立ち上げること無く、Roku Channelから視聴可能になり、スポーツ等のライブ・コンテンツはRoku Channelの番組表に表示される。同様に、Sling FreeからもDiscovery+への加入が可能になっている。

FASTがアグリゲーション・サービスになることは視聴者に取ってもメリットがある。FASTは無料で、豊富なニュースチャンネルがあり、コネクテッドTV視聴の絶好の入口になる。これにオプションでSVODサービスに加入することが可能になれば、見たい番組の検索はFASTのUIから行い、選択すれば、別のアプリを立ち上げること無く視聴が出来、多チャンネルサービスと同様の体験になる。