T-MobileのTVision Homeが終了

vMVPDサービスを開始したT-Mobileはこれまでの多チャンネルサービスのTVision Homeを12月30日で終了する。TVision Homeは2018年に買収したLayer3 TVがベースのサービスである。Layer3 TVは配信にブロードバンドを使ったサービスだが、vMVPDではなく、契約したISPの回線を使っている。自社の回線では無く、既存の回線を使うので、初期投資は低く参入出来る。また、管理された回線、独自のSTBを使うので、品質はvMVPDより高い。しかし、料金は$90で、ケーブルTV並みの値段である。Layer3 TVの致命的な問題は、ブロードバンドだけを提供している事業者が少ないことであった。ブロードバンド事業者の殆どはケーブルTV、あるいは電話会社であり、自社で多チャンネルサービスを提供している。Layer3に回線を貸して、競合を作りたいと思う事業者はいない。T-Mobileは最初はLayer3 TVの技術をベースに5Gで多チャンネルサービスを提供することを考えていたようだが、技術は十分にスケーラブルではなく、新たに始めたvMVPDのTVisionでは異なる技術を使っている。買収額の$3.25億は技術的には無駄であったが、多チャンネルサービス事業を知ると言う意味では価値があったのであろう。TVision Homeの加入世帯数は発表されていないが、買収時点では5000世帯程度であった。サービスはワシントンDC、サンフランシスコ、ダラス/フォートワース、LA、ニューメディア、フィラデルフィア等で提供されていた。TVision Homeの加入者には6ヶ月間TVision Live Zone($60)、それに無料でストリーミング・プレーヤのTVision Hubが提供される。