Redboxの成功とそのインパクト

VODの登場はDVDレンタルを無くしていくとの予想もあった。ケーブルTV事業者は一生懸命、VODを売り込んでおり、その利用は増えているが、DVDレンタルの市場を奪うには至っていない。DVDレンタル市場は健在で、郵便を使ったレンタルを行っているNetflixは成長を続けている。同社の第2四半期の売上げは、前年同期から21%増え、4.09億ドルであった。今年の末にはNetflixのメンバー数は1160万から1200万に達すると予想されている。

CropperCapture[2]

もう1社、大きな成長を見せているのはCoinstar社のRedboxサービスで、Coinstar社の第2四半期の売上げは、110%の成長を見せ、1.9億ドルとなった。RedboxはハンバーガーフランチャイズのMcDonaldが2002年に新規市場への参入として始めた物で、スーパーマーケット等に自動販売機を設置し、DVDを一晩1ドルで貸し出している。Redboxは現在、19,700のキオスクを全米に持ち、年末までに8,500台を新たに設置する予定である。

このRedboxの成功に対して、映画会社は危機感を持ち始めている。DVDのレンタルが増える事は映画会社の儲けとなるDVDの販売を減らす可能性がある。それ以上に、映画会社が懸念しているのはRedboxがレンタルに使ったDVDを安値で売ることである。既存もDVDレンタル店舗でもレンタルに使ったDVDを値引きで売る。しかし、棚スペースが多い店舗ではDVDを置いておく期間が長く、すぐには中古として販売されない。Redboxの場合、販売機の中におけるビデオの種類は少なく、新リリースの映画が主体で、リプレースのサイクルが早く、レンタルされたDVDが中古として販売されるのが早く、DVDの売上げに影響を及ぼす可能性が高い。Redboxは$7で中古DVDを販売している。

昨年、Universal社はRedboxに対するDVDの提供を、DVDの販売より、45日間遅らせた。これに対し、RedboxはUniversalを訴訟している。現在、RedboxはDVDを直接にUniversalから得るのではなく、小売りから購入する事で、新作をリリースと同時に貸し出す事を続けているが、仕入れコストは当然高くなる。8月始めに、FoxもRedboxへの提供を10月27日以降は30日間遅らせる決定をし、RedboxはFoxに対しても訴訟を起こした。

さらに8月13日にはTime WarnerはRedboxだけでなく、NetflixへのDVD提供も新作リリース後、28日とする事を発表した。しかし、全ての映画会社がRedboxの成功を懸念している訳では無い。SonyとLions Gateは共に、Redboxに対して向こう5年間、DVDの新規リリースと同時にレンタル向けDVDを提供する契約を結んでいる。