放送離れが進む中、テレビ放送局は統合を進めようとしているが、これを困難にする2つの規制があった。その内の1つが廃止になる可能性が高まり、早速にテレビ放送局グループ(放送局所有会社)としては2位のGray MediaはAllen Media Groupが持つ21局の内の10局を買い、1位のNexstarは4位のTegnaの買収を発表した。
Corporation for Public Broadcastingの業務終了の影響
公共放送への政府援助が廃止になったことで、Corporation for Public Broadcasting(CPB)の主業務が9月末で終了になる。CPBは放送事業者ではなく、公共テレビのPBS網と公共ラジオのNPR網に対して、政府資金を拠出する組織である。これにより公共放送が終了する訳では無いが、与える影響は大きい。
NBCUniversalがスポーツチャンネルへの復帰を検討する理由
NBCUniversal(NBCU)は2021年に多チャンネル向けのスポーツ専門ネットワークのNBCSNを終了したが、復帰を検討している。多チャンネルサービスの加入者は大きくと減っており、NBCU、それにWarner Brothers Discovery(WBD)は年内に多チャンネル向けネットワークを別会社としてスピンオフする。そのような環境の中、スポーツ専門チャンネルを新たに立ち上げるのは変だが、スポーツ視聴では事情が異なる。
テレビメーカーは放送局の競合か
放送局所有会社のコンソーシアムのPearl TVはFCCに対して、テレビメーカーは放送局の競合であることから、CTAによるATSC 3.0チューナ搭載義務に対する反対意見は利益相反になるので対応しないことを求めている。
ATSC 3.0視聴可能世帯は76%に達しているが、実際に視聴している世帯は数%でしかない。理由の1つはATSC 3.0チューナ搭載義務はなく、搭載されているのはハイエンドのモデルだけだからである。放送局を代表するNABはATSC 3.0への移行を進めるために、現行の1.0の終了、そしてATSC 3.0チューナの義務化を求めている。
放送局事業者のFASTサービス
ニュース番組を制作しているローカル局はFASTサービス向けのニュースチャンネルを持っている。300以上のFAST向けのローカルニュースのチャンネルがあり、全米の殆どの地域のニュースが視聴可能になってる。アメリカの世帯の殆どは地上波アンテナを付けていないので、コードカッティングすると地上波のローカルニュースも見ることが出来なくなり、FASTのローカルニュースのチャンネルに頼ることになる。
FASTチャンネルのプレイアウトのサービスを提供してるAmagiによると、アメリカにおける2021年Q3のFAST視聴時間に占めるニュースチャンネルの割合は36%で、エンターテインメント系チャンネルの30%よりも多く、ナンバーワンのジャンルであった。2024年Q2でのニュースチャンネルのシェアは27%ある。
