国際: アナログ停波

ガーナ: ガーナはデジタル地上波サービスのSMART TVをスタートさせた。ガーナはDVB-TとMPEG-4/H.264技術を採用している。アナログ停波は2013年に予定されている。 パラグアイ: デジタル放送の規格として、パラグアイも日本のISDB方式を採用する事を発表した。

ネットワーク中立性訴訟でFCCが敗訴

FCCがネットワーク中立性原則に基づき、Comcastを罰したことは、その権限を越えた物だと控訴裁判所は判定を下した。2008年にFCCはComcastがP2Pユーザのトラフィックを制限した事は差別的な行為で、ネットワーク中立性の原則に反する物だと判断した。FCCは、Comcastに対して制裁金を科さなかったが、違反行為があったと忠告した。

Comcastは、ネットワーク中立性に対する規制は存在して無く、FCCが科した制裁はその権限を越えた物だとして、控訴した。裁判所は、Comcastの訴えを認め、FCCにはComcastの行為を罰する権限は無いとの判定を下した。

AllVidゲートウェイ

FCCは、NBP(ナショナル・ブロードバンド・プラン)の一環として、多チャンネルサービス向けのゲートウェイ製品の標準化を検討している。FCCのコンセプトは、STB、TV、PC等のデジタル家電と多チャンネルサービスの間に、低コストで、シンプルなゲートウェイを置くことで、標準規格のデジタル家電で、いかなる多チャンネルサービスでもアクセス可能になり、その様なデジタル家電が普及する事で、ブロードバンドも普及すると言う物である。様々な多チャンネルサービスのインタフェースの違いを、シンプルなゲートウェイで吸収する事で、デジタル家電の標準化を可能にする、この製品の正式名はまだ決まっていないが、FCCがこれを「AllVid」と呼び始めている。

ATSC M/Hモバイル放送の現状

今年のNABはモバイル放送が主役になるはずであった。しかし、NABはで目立ったのは3Dだけで、モバイル放送の影は薄かった。規格が正式になる等の進歩はあったのだが、1年前から余り進歩が感じられない。3Dが話題を奪ってしまった事もあるが、モバイル放送がNABで大きな話題になれなかった理由は2つある。

1つは、ビジネスプランが不明な事である。放送局は熱心で、すでに全米で45局がATSC M/Hに基づいたモバイル放送を行っているが、放送業界以外のパートナーが出来ていない。携帯電話事業者のいずれもモバイル放送へのサポートを発表していない。ワシントンDCのテストに参加しているSprintもまだ正式な支持はしていない。また、3Dにあるような、コンテンツ側からの大きなプッシュも出ていない。