ATSC M/Hモバイル放送の現状

今年のNABはモバイル放送が主役になるはずであった。しかし、NABはで目立ったのは3Dだけで、モバイル放送の影は薄かった。規格が正式になる等の進歩はあったのだが、1年前から余り進歩が感じられない。3Dが話題を奪ってしまった事もあるが、モバイル放送がNABで大きな話題になれなかった理由は2つある。

1つは、ビジネスプランが不明な事である。放送局は熱心で、すでに全米で45局がATSC M/Hに基づいたモバイル放送を行っているが、放送業界以外のパートナーが出来ていない。携帯電話事業者のいずれもモバイル放送へのサポートを発表していない。ワシントンDCのテストに参加しているSprintもまだ正式な支持はしていない。また、3Dにあるような、コンテンツ側からの大きなプッシュも出ていない。

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