これまで、インターネットビデオとオーバー・ザ・トップ・ビデオ(OTT-V)は同意語であった。オンラインでは配信されているビデオは、インターネット網を使い、それはオーバー・ザ・トップになる。しかし、Time Warner Cable(TWC)等のタブレット向けのケーブルTVチャンネルの同時再配信から、すべてのオンラインビデオ、イコール、OTTでは無くなっている。TWCのケーブルTVチャンネルの再配信は、そのヘッドエンドから自社のケーブルモデム網を使い、行われている。伝送にはインターネット網は使われず、すべてTWCのネットワークであるので、OTTでは無い。
3月にComcastはそのTV EverywhereのサービスのXfinityをXbox 360からアクセスする事を可能にした。これまで、Xfinityにアクセス出来たのはコンピュータ、タブレット、それにスマートフォンであり、Xbox 360に対応した事で、TVの画面でXfinityが配信する番組を見る事が可能になった。XfinityをXbox 360でアクセスするのは、ComcastのケーブルTVの加入者であり、また、そのケーブルモデムの加入者である必要がある。Comcastはそのケーブルモデムサービスのデータ使用の上限を250 GBとしているが、Xbox 360からXfinityにアクセスした場合のデータはこの使用量には含まれないとしている。これは、自社のサービスを優先し、インターネットの中立性を侵害していると批判が出たが、実際には違法でない。Comcastはそのサービスへのアクセスの認証、そしてコンテンツセキュリティーを確実にする為に、全く一般のインターネット網は使わないシステムを作りだしている。
コンテンツはComcastのデータセンターにあり、そこからヘッドエンドに専用線で送られ、ヘッドエンドから家庭には自社のケーブルモデム回線を使っている。AT&T等のIPTVサービスと同様にプロトコルはIPだが、ネットワークとしては一般のインターネットは使っていないサービスであり、インターネット中立性規制の対象にはならない。
ComcastがXbox 360上で提供するXfinityには、有料チャンネルのHBOが提供するHBO Goも含まれる。HBO GoはRokuにも対応をしているが、Comcastは認証等の問題からRoku上でのHBO Goはサポートしていなかった。
