No New Wireのカムバック

家庭向けLANが普及を始めた頃、新たな配線をせずに電灯線、あるいは電話線を使った「No New Wire」のネットワークソルーションが期待を集めた。しかし、WiFiの登場で、No New Wireは、成功をする事なく、話題から消えていった。しかし、マルチルームDVRの登場で、No New Wireネットワークがカムバックをしている。多チャンネル事業者は、STBをネットワークする為に、STBとDVRにMoCA、あるいはHomePNA等のネットワークのサポートを求めており、これらチップセットの売上げが伸びている。

多チャンネル事業者の一部は、マルチルームDVRにWiFiもサポートしているが、殆どの事業者はMoCA、HomePNA等のNo New Wireソルーションを採用している。無線ネットワークは様々な理由で、速度が低下する場合があり、安定したサービスの為に有線ネットワークが求められ、新たに配線を行わずにすむNo New Wireが採用されている。

アメリカの世帯では、ケーブルTVの普及のおかげで、各部屋に同軸ケーブルが引かれている事が多く、MoCAが主体になっている。AT&T等のIPTV系では、HomePNAの採用があるが、Verizon、Comcast、Time Warner Cable、DirecTV等、MoCAを採用している。しかし、アメリカ以外では、同軸ケーブルは一般的ではなく、様々なNo New Wireの規格が提案されている。調査会社のIMS Research社は、世界規模で、No New WireのICの出荷台数は2015年で2億台に近づくと予想をしている。