EPIX: マルチプラットフォームのTVネットワーク

多くのTVネットワークは、その番組を多チャンネルサービスのVOD、インターネット等でも配信し始め、マルチプラットフォーム化を行っている。しかし、既存のTVネットワークに取り、マルチプラットフォームは、最初からの戦略ではなく、ビジネスモデルとしてまだ確立していない。

マルチプラットフォームを最初からそのビジネスモデルとしたネットワークとして、2009年10月にEPIXがスタートしている。EPIXはViacom、MGM、Lionsgateの3社が協同で設立した、有料チャンネルであり、そのコンテンツをTV、VOD、インターネットで提供する事をそのビジネスモデルにしている。HBO、Showtime等の他の有料チャンネルは、テーマ別のチャンネルを作り、1つのネットワークで、複数のチャンネルを持つことで、見ることの出来る番組の選択肢を増やしている。例えば、HBOは、HBO、HBO2、HBO Signature、HBO Family、HBO Comedy、HBO Zone等のチャンネルを提供している。これに対して、EPIXは、1つのチャンネルで放送をしているだけだが、その番組をVOD、それにインターネットでもストリームする事で、選択肢を広げている。

現在、EPIXを放送しているのはVerizonだけで、Charter、Cox、Mediacomが近日中に提供を開始の予定になっている。Verizonは、EPIXを月額10ドルで提供しており、この料金には無料のVOD、インターネットでのストリーミング(最大720p)が含まれている。インターネットでEPIXを視聴するユーザは、最初に認証の為にユーザ名とパスワードを入力し、VerizonとEPIXの両方がサービスの加入者である事の認証を行う。

EPIXが、インターネット上で提供しているユニークな機能として、「Screen Room」(試写室)がある。Screen Roomは、EXIPへの加入者が、最大4人の非加入者に対して一緒に映画を見る招待をする機能である。招待を受けた人は、自分のPCから無料で映画を見ることが出来る。招待を受けた人は、映画をフル画面で見る事は出来ないが、画面の空いたスペースを使い、同時に映画を見ている仲間とチャットを出来るようになっている。招待する人は、誰でも良く、同じ多チャンネル事業者の加入者等に限られる訳ではない。EPIXは、そのSNS機能を使うことで、EPIXを他の視聴者にも広めようとしている。