Comcastの第2四半期の加入者減少は69.000世帯であった。これは前年同期の144,000世帯減の半分以下であり、Q2の減少としては過去9年間で最も少なかった。ケーブルTV事業の売上は6.3%上昇した。加入者の損失が減ったのはX1の導入により、加入者の満足度が高まる為で、ComcastはX1の導入を加速している。X1への加入率は第2四半期でComcast全体の35%に達している。
Comcastは7月にサンタバーバラ、ストックトン等の中部カリフォルニアの都市でX1上でのクラウドDVRの提供を開始した。X1のクラウドDVRでは同時に4つのチャンネルを録画出来、宅外からモバイル端末で録画した番組を再生する事が出来る(一部のネットワークは契約上出来ない)。現在、500 MBの容量がクラウドで提供されている。Comcastはこれで、ほぼ全てのX1サービスが提供されている地域でのクラウドDVRの提供が完了し、年末までには100%に達すると発表している。
X1自体のDVR機能はこれまでは5チャンネル同時録画可能であったが、7月のソフトウェア/アップグレードで、6つ目のチューナも利用可能となった。X1は6チューナ内蔵だが、ソフトウェアの制限上、6つ目のチューナは利用不可能であった。
ComcastはX1をケーブルTVの標準プラットフォームとする考えであり、ライセンスを提供するRDK Management LLCをTime Warner Cableとの協力で設立し、Cox、それにカナダのShawがX1採用に関心を占めている。X1プラットフォーム普及の為にComcastはX1上の新たな機能をテストするOCATS(Open Cable Automatic Test Solution)を最近発表している。
新たなX1上でのサービスとして、ComcastはEAの協力でクラウドベースのゲームを開始する予定で、7月から利用者限定でのテストを開始した。利用者はクラウド上のEAのFIFA、PGA等のゲームをX1からプレイする事が出来る。コンセプトは手軽にゲームを楽しむ事で、事前のソフトウェアのダウンロード、あるいはコントローラーの購入等を不要にする事で、タブレット、あるいはスマートフォンをゲーム・コントローラーに使う。価格は決まっていないが、毎月更新される50程度のゲームタイトルを月額$10程度で提供する予定。
また、ComcastはX1の次世代モデルのXG2のテストを始めている。テストの規模は不明だが、一部の利用者はXG2を受け取った様である。XG2はHDDを内蔵しないゲートウェイで、DVR機能はクラウドで行われる。XG2自体にも内蔵メモリー(SDカード)があり、1時間程度のトリックプレーが出来る。XG2はSamsung、Pace(Arrisが買収)、それにCisco(Technicolorが買収)が製造をしているが、どのモデルがテストされるのかは不明。
