Comcastが首位奪回

AT&TはDirecTVの買収で、アメリカ最大の多チャンネルサービス事業者となったが、2QにComcastが首位を奪回した。Comcastが飛躍したように聞こえるが、そうではない。ComcastはQ2に22.4万世帯を失い、2164万世帯になった。順が入れ替わったのは、AT&TはU-verseとDirecTVの合計でComcastの3.5倍近い77.8万世帯を失ったからである。これにより、AT&Tの既存タイプの多チャンネルサービス加入者は2159万世帯に減った。OTT型のDirecTV Nowを加えると2292万世帯で、まだトップであるが、DirecTV NowもQ2で16.8万世帯を失っている。DirecTV Nowの加入世帯は134万世帯に落ちている。

AT&Tは新たな多チャンネルサービスとしてブロードバンドをベースにするAT&T TVを予定している。サービスはOTTだが、専用のSTBを使い、DirecTVと同じ規模のチャンネルを提供する。全国的な開始は来年の予定だが、AT&Tは夏の終りには一部の都市でサービスを開始すると発表している。AT&Tはこれが今後のAT&Tの多チャンネルサービスの主役になると語っている。価格は発表されていないが、DirecTVとDirecTV Nowの間の$60~$80になると推測されている。AT&Tはまた、DirecTV Nowのサービス名をAT&T TV Nowに変えた事を発表した。

Comcastは多チャンネルサービス加入者を失っているが、ブロードバンド加入者とモバイルサービス加入者は増えている。Xfinity Mobileは好調で、開始してから2年で150万回線に達している。事業はまだ赤字だが、損失額もQ2では$8800万に減っている。

Charter Communicationsも15万世帯をQ2に失っている。前年同期の7.5万世帯のロスから倍増し、合計加入者数は1580万世帯に減っている。しかし、Charterもモバイル通信加入者を増やしており、加入回線数は開始から10ヶ月で51.8万回線に達している。ケーブルTV事業者のAltice USAは2.1万世帯を失ったが、前年同期の2.4万世帯よりわずかだが、減っている。Altice USAもモバイルサービスを開始する予定であり、社員を使ったベータテストは完了し、近日中にサービス開始になる。ComcastとCharterはVerizonをMVNEに使っているが、Altice USAはT-Mobileと契約し、AT&Tとリーミング契約がある。Altice USAとT-Mobileの契約には5Gが追加され、多分これがアメリカでの最初の5GのMVNO契約になる。

大手多チャンネルサービス事業者の中では、Dish Networkのロスは予想されたより少なく、衛星放送サービスのDISHは7.9万世帯を失い、Sling TVは4.8万世帯を加え、合計でのロスは3.1万世帯であった。Sling TVの加入者は242万世帯になっている。

VerizonはFiOS テレビ加入者の5.2万世帯を失った。Verizonは多チャンネルサービスにギブアップしたようで、OTT多チャンネルサービスのYouTube TVをモバイルサービス加入者だけでなく、ブロードバンド加入者にも積極的に宣伝している。