ここ数年間、スマートホーム、それにウェアラブルはCESの話題の1つであった。しかし、今年のCESでは新たな進歩は見えなかった。ブームは終わりとの意見もあるが、製品は売れている。Strategy Analyticsが2642人を対象行った調査では、54%の人が最低でも1つのスマートホーム製品を持っている。最も保有率が高いのはスマートスピーカーで28%が持っている。2位はインタラクティブなセキュリティーシステム(27%)で、3位はスマート・サーモスタット(21%)となっている。スマートホーム製品が売れ始めたのは6年程度前である事を考えると、良いペースで成長をして来たが、停滞を見せている。

Strategy Analytics
現在のスマートホーム、ウェアラブル製品は便利だが、生活を変えるまでに至ってない。多くの製品は最終的には人間の判断を要求する。問題の発見は自動的でも、その対応は人がしなければならない。また、複数のデバイスのネットワーク化は難しく、スマートホームとは言いながら、多くはスタンドアロンで使われているのが実情である。スマートスピーカーで複数のプロセスを1つのコマンドで行う事は出来るが、簡単ではない。さらに、デバイスに対するハッキングも多く、これら製品を使いこなすにはプログラミング、それにセキュリティーの知識が要求される。便利な部分もあるが、手間のかかる製品であり、このままでは持続不可能である。
Amazon、Google、Apple、それにZigbeeが協力しているConnected Home over IPは複数のデバイスの接続を容易にするであろう。また、AIが利用の面倒さを減らしてくれるはずである。しかし、それだけでは、まだスマートホーム1.0の段階である。生活を変えるまでの製品に至らないと2.0の段階にはならない。2021年CESでスマートホーム、それにウェアラブルの2.0の動きが出るであろうか。
