AT&TがDirecTV買収を完了

AT&TはDirecTV買収の許可を得、その直後に$485億の買収を完了させた。これにより、AT&Tのアメリカ国内の多チャンネルサービス加入世帯数は2600万世帯になり、2230世帯のComcastを抜いた。また、DirecTVの中南米の1.91億の加入者も得、AT&Tは世界最大の多チャンネルサービス事業者となった。この買収により、AT&Tはテキサス、ワシントン、コロラド、ペンシルバニアで地域スポーツネットワークを持つRoot Sports、それにTennis Channel、MLB Network、NHL Network、Game Show Networkの一部も得た。

ComcastによるTime Warner Cableの買収と比べ、今回の買収はかなりスムーズであった。ComcastとTWCは同じ事業で買収後は多チャンネルサービスとブロードバンドの両方で大きなシェアを得るのに対して、AT&TとDirecTVは重複する部分が少ない。また、ComcastはNBCUniversalを持ち、コンテンツ分野でも大手である事も反対を強くした。

FCCがAT&T求めた買収の条件も特に厳しいものでは無い。

  • 4年以内に新たに1250万世帯に対して光ファイバーベースのブロードバンドを利用可能にする
  • サービス地域内で低所得世帯に対し、5~10Mbpsのインターネットアクセスを月$10で提供する
  • サービス地域内の学校、図書館に1Gbpsのブロードバンドを割引で提供する
  • 自社のビデオサービスを優先するブロードバンドサービスを提供しない
  • 他社とのインターコネクト契約の内容をFCCに提出する

AT&Tは既存のDirecTV、U-verseのサービスを共に引き続き提供し、新たにビデオ、ブロードバンド、モバイルを統合したサービスを提供する予定であるが、まずは多チャンネルサービスとモバイル電話のバンドルを発表した。AT&Tは新規加入者に対して、1年の間、U-Verse、あるいはDirecTVのいずれかと4つのモバイル回線(データ10 GB)を月額$200で提供する。

次の多チャンネルサービスの大きな買収はCharterによるTime Warner Cable とBright Houseの買収である。この買収が認められるとCharterはDishを抜き第3位の多チャンネルサービス事業者となる。