ATSC M/H規格が大きく前進

米国放送規格団体のATSC(Advanced Television Systems Committee)はモバイル放送規格のATSC M/H(Mobile/Handheld)の「規格候補」を正式にした。ATSC M/Hの規格化は来年の第3四半期から第4四半期になると思われるが、規格候補を発表する事で、機器ベンダーの製品開発を促進する。ATSC M/Hは米国のデジタル放送規格の8-VSBに互換性があり、既存の放送に干渉をしないモバイル放送の規格で、ATSCは韓国のLGと放送機器ベンダーのHarris Broadcastが提案していたMPH規格を採用した。競合する規格、A-VBSを提案しいたSamsungもMHPへの支持を発表し、ATSC M/HにはA-VSBの技術も一部取り入れられている。

ASTC M/Hは比較的に低コスト($250,000)で導入が可能であり、通常の放送だけでなく、インターネット接続を使った双方向TV、それにナビゲーションデータ、ニュース速報等のデータ放送の配信にも対応している。ATSC M/Hグループは「ATSC Mobile」のロゴプログラムを作り、互換製品の認証を行っていく。「規格候補」に対応した製品はCESで発表される予定で、800以上の放送局で構成されているOpen Mobile Video Coalition(OMVC)はCESでATSC M/Hの新しい機能のデモンストレーションを予定している。

また、地上波放送局会社のIon Mediaに属するデンバーのKPXC局とシカゴのWCPX局はLG/HarrisのMHP技術を使ったモバイル放送のテストを完了させた事を発表した。KPCXとWCPX局は8月から通常の地上波放送に加え、モバイル向けのマルチキャストを行って来た。Ion MediaはMPHでの放送を開始する事は比較的に楽であり、受信状況は予想以上に良かったと発表している。OMVCのメンバー局は2009年にモバイル放送を開始する予定。