放送局会社のSinclairはシアトルで同社の持つ4つのラジオ局をATSC 3.0でサイマル放送する。これは同社のSTIRR XTと呼ばれるハイブリッド型のラジオサービスの一部として提供される。STIRR XTの15のチャンネルはインターネットで配信されている。ATSC 3.0対応で、インターネットにも接続されているテレビ、あるいはATSC 3.0対応のスマートフォンであれば、STIRR XTの全19チャンネルを受信出来る。ATSC 3.0でのサイマル放送にはxHE-AACがコーデックとして使われている。ATSC 3.0にはAC-4が使われているが、AC-4では1つのチャンネルに94 kbpsを使うのに対して、xHE-AACでは24 kbpsと効率が高い。ATSC 3.0の規格にはxHE-AACは含まれていないが、これにはアプリ側で対応する。
STIRR XTのサービスはすでにオクラホマ・シティーでも行われており、SinclairはATSC 3.0に移行した地域でSTIRR XTのサービスを開始する予定であり、自社のラジオ局が無い地域では他社の局との契約を進めている。Sinclairは将来的には自動車向けにもこのサービスを提供していく。
