Intelが多チャンネルサービスと同じコンテンツをOTTで配信するサービスを計画し、コンテンツ事業者との交渉をしている。IntelのサービスはOnCueと呼ばれると報道されているが、Intelはこれに対してコメントをしていない。Intelのサービスの大きな特徴の1つは、STBにカメラを搭載し、視聴者を認識し、コンテンツ、広告をパーソナライズ出来る事であったが、Intelはこの機能は中止したと発表している。部屋が暗いと人物認識がうまく働かないのが理由であるが、プライバシー問題もこの決定に影響を与えている。Intelは現在、その社員2,500人対象のテストを行なっている。
Appleも同様にリアルタイムでのコンテンツ配信の交渉をコンテンツ事業者としている様である。これは不思議な事ではない。Appleは、iTunesで放送翌日にはテレビ番組の販売をしているが、その交渉の時点で、放送とほぼ同時に番組を有料配信するための交渉をして来た。この話し合いは失敗に終わったが、テレビ番組のリアルタイム配信の計画はAppleの方が、Intelより数年早い。
Appleの今回の提案には、有料での広告スキップのサービスが含まれていると報じられている。サービスへの加入者は、追加料金を払うことで、広告をスキップする事が出来る。Appleはコンテンツ事業者との交渉の為に、元Hulu VPのPete Distadを雇っている。
DVRの普及により、広告スキップが増え、広告料への影響が心配されている中、広告スキップを有料で提供する考えは面白い。しかし、広告収入が減る分をこのサービス料で補えるかは疑問であり、また、コンテンツ事業者として、広告価値の減少を加速させるようなサービスに関心を持つであろうか。だが、Appleの計画は自らコンテンツ配信をする方向だけでなく、既存のケーブルTV事業者との協力もある。Time Warner Cableは同社が行なっているIPでの同時再配信をPC、タブレット等のデバイスで視聴可能にしているだけでなく、SamsungのスマートTV、Roku、Xbox 360等でコネクテッドTVからも視聴可能にしているが、AppleはApple TVからの視聴を可能にする為にTime Warner Cableとの話し合いをしている。
さらにGoogleも多チャンネルサービス向けコンテンツのインターネットでの同時配信に関する話し合いを始めている。GoogleのYouTubeはインターネットビデオのポータルとしては、圧倒的な1位であるが、テレビ番組の配信ではかなりの遅れを取っている。Google Playでテレビ番組の電子販売をしているが、iTunesに大きく差を付けられている。ここでSVODのサービスでAppleに先を越されれると、追いつくのが不可能になり、積極的な動きが予期される。GoogleはYou Tubeでオリジナルの有料チャンネルを提供しているが、成功していない。
