TV EverywhereとAdobe Pass

インターネットでビデオを配信するビジネスモデルとしてTV Everywhereは有効な方法である。世帯の85%は多チャンネルサービスに加入をしており、その層にアピールする事は重要である。TV Everywhereの問題の1つは、認証の煩わしさである。コンテンツ事業者がTV Everywhereを行う場合、視聴者が多チャンネルサービスに加入しているかを認証する必要がある。利用者は、加入している多チャンネルサービスのウェブサイトに登録し、コンテンツ事業者のサイトにそれを入力し、コンテンツ事業者が多チャンネル事業者からそのIDが有効かの確認を得る。これは、利用者に取っても、コンテンツ事業者に取っても手間である。

NBCUniversalがそのオリンピック配信で採用したAdobe Passはこの問題を解決するソルーションである。Adobe Passには自動認識機能がある。登録を家庭内から行った場合、Adobe PassはIPアドレスからそのブロードバンドがケーブルTV事業者のサービスかを把握し、そうであれば、ケーブルTV事業者に対してそのIPアドレスを使っている世帯がケーブルTVサービスにも加入しているかを問い合わせ、そうでれば、自動的にそのデバイスを登録する事が出来る。NBCUniversalのオリンピック配信では、ComcastとCablevisionがこの自動認証に対応をした。

Adobe Passは、利用者がどの事業者の多チャンネルサービスに加入しているかを記憶し、登録したデバイスがTV Everywhereのサイトにアクセスする毎に、裏で認証を自動的に行う。これにより、アクセスの度に利用者が認証をする必要が無くなる。Adobe Passはまた、期限を限定し、認証無しでのアクセスを提供する事にも対応している。これにより、テスト利用を提供する事等が出来る。
Adobe Passはコンテンツ配信事業者がサーバーに導入する以外、クラウドサービスとしても提供される。Adobe Passを採用しているネットワークはNBCUniversal以外に、ESPN、Fox、CNN、TNT、MTV、Disneyを含む。