Dish Networkの新しいサーバー型のDVR、Hopperは4大ネットワークのプライムタイム番組を全部録画し、8日間保存する、Primetime Anytime機能を搭載しているが、その新機能として、広告を自動的にスキップする、Auto Hopと呼ばれるオプションを加えた。
広告をスキップさせる機能はDVRのパイオニア、ReplayTVが2001年に最初に採用を導した。同社は、この機能に加え、録画された番組をインターネット経由で他のReplayTVユーザに送る機能を導入し、放送ネットワークを怒らせた。訴訟になり、結局はReplay TVは破綻に追い込まれた。しかし、裁判が始まる前に、ReplayTVが破産した為、広告のスキップ機能は合法化、否かの判決は出ていない。
再配信事業者として、Dishは放送コンテンツに手を加える事は禁止されているが、この機能はDVR側で行われており、違法であるかは不明瞭である。Dishはいかにして広告のスキップをしているかを詳しく、公開していないが、コンテンツの特徴認識(フィンガープリンティング)を使い、広告を認識し、自動的にスキップをしているようだ。このため、地域特定のライブ放送等、一部の番組は自動広告スキップが働かない事もある。
地上波ネットワークのFoxは、Hopperの広告の放送を拒否する事を発表し、その直後にDishに対する訴訟を起こした。Foxは、PrimeTime Anytimeは無断で、4大ネットワークの番組をコピーする海賊行為であり、さらに広告を取り除くことは違法に放送に手を加える事になると訴えている。NBC、CBSもDishが意図的に広告を取り除くことは、著作権法に触れ、また、契約違反であるとして、訴えている。
これに対して、Dish Networkは、同社は直接的に番組の録画を行っているのではなく、また、放送自体に手を加えていることもなく、Auto Hopの機能を違法だと判断するABC、CBS、Fox、NBCが間違いだとして、4社に対して訴訟を起こした。Dishは、同社はこれら4社と結んだ再配信契約に基づき、番組の放送を行い、また、求められた再送信料も支払っており、訴えられる筋合いは無いとしている。
