DishがBlockbusterを買う

衛星TV事業者のDish Networkは2.28億ドルで、会社更生法の適用を受けているビデオレンタル事業者のBlockbusterを買収した。Dishはバーゲンで会社を買うのが上手な会社であり、今回もBlockbusterのブランド名を得た事は大きな価値だとの評価がある。しかし、Blockbusterのビデオレンタル事業は失速しており、これをDishが立て直す事が出来るかが疑問である。Blockbusterは米国最大のビデオレンタルチェーンで、2004年には全米で9,000以上の店舗を持っていた。しかし、Netflix等がもたらした市場の変化により、売り上げは急速に落ち、現在の店舗数は1,700に減っている。Dishは店舗数をさらに600以下に減らす予定である。

DishがBlockbusterの店舗事業を立て直そうとは考えていないことは確実である。また、Blockbusterの店舗を使う事で、Dishの衛星放送サービスの宣伝をする事も可能だが、600店舗ではその効果はそれほどの物にはならない。Dishが求めているのはBlockbusterのブランドと、そのストリーミングVODのサービスである。Blockbusterのストリーミングサービスは成功しているは言えないが、新たにそのインフラを構築するより、コストは安い。Dishが狙っているのはNetflixへの競合になる事と思われる。Netflixが提供するサービスは放送事業に近づいており、多チャンネルサービスの競合になり始めている。DishはBlockbusterの買収により、Netflixに対する競争を始めようとしていると考えられる。