WBDがNBAを失う

NBAの放送権はDisneyとWarner Bros. Discovery(WBD)が持ち、DisneyはESPNとABC、WBDはTurner系のTBSとTNTが放送してきた。この契約は2024/25年のシーズンで切れる。NBAは2025年からの11年のシーズンの契約交渉を行ってきた。新しい契約では、Amazon向けのパッケージが加わり、3つになる。視聴者が多チャンネルからストリーミングに移っていることから、Amazonを配信パートナーに加えることは決定事項である。DisneyとAmazonは新しい契約にすぐに合意したが、WBDは値上げに不満を示した。しかし、WBDが返事を遅らせている隙に、NBCUniversalが残りのパッケージを奪っていた。WBDは既存の契約者として、新たな入札者と同じ条件を提示すれば、権利を得ることが出来る。この条項を使い、最後の段階でAmazonの権利を奪おうとしたが、NBAは同じ入札条件ではないとして、WBDの入札は認めなかった。

NBAの11年間の放送/配信権の総額は現在の2.5倍の760億になると推定される。18~34歳の世代での視聴が増えているスポーツとして、バスケットボール、サッカー、バレーボール、それにコンバットがあり、特にバスケットボールは女子を含め、大きな成長をしている。Disneyは年間$26億、NBCUniversalは$25億、Amazonは$18億の契約になる。Disneyのパッケージの規模は現在より小さくなるが、ファイナルの独占権を持つ。NBCUniversalは23年ぶりのNBA復活で、Amazonは約66試合の権利をアメリカだけでなく、世界で得る。NBAの試合の配分は:

  • 月曜: Peacock
  • 火曜: NBCU
  • 水曜: Disney
  • 木曜: Amazon
  • 金曜: Amazon、あるいはESPN
  • 土曜: Disney、あるいはAmazon
  • 日曜: DisneyとNBCU
  • プレイイン: Amazon
  • プレイオフ: DisneyとNBCU、数試合はAmazon
  • コンファレンス・ファイナル: Disneyが11年中10回、NBCUとAmazonがそれぞれ6回
  • ファイナル: Disney

WBDの入札がなぜ認めなかったのかは不明であるが、NBAはストリーミングだけのAmazonと多チャンネル向けのTBS/TNT、プラス、MaxのWBDの配信方法を同等にではないと判断したと推測されている。WBDの入札がNBCUniversalにマッチする物であれば、契約を得られたであろうが、3つ目のパッケージはストリーミングでの配信を増やすために、最初からAmazonのために作ったものであり、世界的な規模としてMaxがAmazon Prime Videoにマッチすることは出来ない。WBDはNBAに対する訴訟を起こしたことを発表している。また、PR会社のEdelmanを雇い、スポーツ選手、有名人、インフルエンサー等を使い、NBAとAmazonを批判するキャンペーンも始めた。


Associated Pressの推定(NFLは2021年、NBAは2024年に契約締結)

女子のWNBAの11年総額$22億の権利もDisney、NBCUniversal、Amazonの3社が得た。NBCUniversalが最低で50試合、Amazonが30試合、Disneyが25試合を放送/配信する。