vMVPDを含めた、多チャンネルサービスは2023年に471.5万世帯を失い、減少率は-6.1%となり、加入世帯数は7225.5万世帯となり、普及率は56.5%に落ちた。vMVPDを除く既存型の多チャンネルサービスは695.1万世帯を失ったが、vMVPDは223.9万世帯の増加があった。既存型の多チャンネルサービス加入率は42.8%に減り、vMVPD世帯は13.7%に増えた。

NSI Research

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多チャンネルサービス加入者の減少率は昨年の-7.0%から回復し、-6.1%になっている。2021年のレベルには戻っていないが、コードカッティングの可能性の高い世帯の殆どはすでに解約をしており、ピークは過ぎたとの推測もある。スポーツファンには多チャンネルサービスが不可欠であり、なだらかな減少は続くが、50%程度の加入率は維持するとの考えがある。その一方、減少のドレンドはストップしていなく、年5%以上での減少が続き、2025年には加入率は50%を割るとの予測ももある。

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どちらの方向に進むかはネットワークとスポーツリーグがスポーツのストリーミング配信にどの程度積極的に取り組むかで決まるであろう。サッカーはストリーミングに移行している。アメリカのプロリーグのMLSの一部の試合はFox Sportsが放送しているが、全試合はAppleが配信している。プレミアリーグはNBCUniversalのPeacock、チャンピオンズリーグとセリエAはParamount+、それにブンデスリーグ、ラ・リーガはESPN+で配信されている。しかし、NFL、MLB、NBA、NHLの殆どの試合は地上波とケーブルチャンネルである。NBCUとParamountは地上波での試合はDTCでも配信しているが、多チャンネルでの放送はストリーミングしていない。
Disney、Warner Bros. Discovery、それにFoxの3社は多チャンネル向けネットワークで放送されている試合をストリーミングするジョイントベンチャーを発表している。価格を含め、どのようなサービスになるのかは分かっていないが、多チャンネルサービス加入者数に影響を与えることは確実である。
FoxのCEOはこのサービスはケーブルTV視聴者には大きな影響は与えないと言っている。確かに、ケーブルTV加入者の多くは年齢が高く、ストリーミング利用は少ない。多チャンネルでスポーツ以外のコンテンツも見ており、このJVのサービスが開始されてもケーブルTVを解約する可能性は低いであろう。しかし、vMVPD加入者は異なる。vMVPD加入者はケーブルTVを解約したが、スポーツを見たいのでvMVPDに加入している人が多い。スポーツチャンネルが豊富なYouTube TVとFubo TV加入者が増えているのに対して、Hulu with Live TVとSling TVは苦戦しているのはこれが理由である。vMVPD加入者の年齢は若く、Netflix等のストリーミングサービスにも加入しており、vMVPDでのスポーツ以外のコンテンツに対する関心は低い。
3社共同のスポーツ専門のDTCサービスはケーブルTVに対する競合にはならないかも知れないが、vMVPDには大きな競合になることは確実である。すでに多チャンネルサービス加入者の24%はvMVPD加入者になっている。既存型多チャンネルの減少が-5%に落ち着いても、vMVPDの加入者が減少をし始めると2025年には多チャンネルサービス加入者は50%を割ることになる。
