ComcastはDisneyから$86.1億の支払いを受け取り、Hulu株を譲渡した。この金額はDisneyとComcastが2019年に合意したHuluの価値の33%に相当する。ComcastとDisneyはサードパーティを使い現在のHuluの価値を評価中であり、後日、Disneyは2019年の価格と新しい価値の差額の33%をComcastに支払うことになる。Huluの100%オーナーとなったDisneyは早速、Disney+のアプリからHuluのライブラリーをアクセス可能にした。Disney+のアプリからHuluのコンテンツを見るのにはDisney+とHuluのバンドル($9.99)に加入している必要があるが、1つのアプリから両方のコンテンツを見ることが可能になる。
DisneyがHuluを買った1つの理由はライブラリーの規模を増やすためである。Disney+には多くのヒット作品があるが、カタログのサイズは大きくない。2023年1月時点でのDisney+のコンテンツ数は1,868本でSVODのトップ8(Amazon Prime Video、Discovery+、Disney+、HBO Max、Hulu、Netflix、Paramount+、Peacock)では最も少ない。Disney+とHuluのコンテンツを1つにするとのコンテンツ数ではDiscovery+のコンテンツが加わったMaxに続く2位になる。

Statista
また、ポピュラーなコンテンツ数ではトップになる。Ampere Analysisによると、Q3のSVODのトップ100のタイトル中、Netflixには29本があり、トップである。Maxが18本で2位、Disney+が17本で3位、Huluが16本で4位である。Disney+とHuluの合計は33本で、トップ100の3分の1になる。また、Disney+のジャンルは家族向け、子供向け、それにSci-fiに限られるが、Huluを加えることでロマンス、犯罪、ホラー等の大人向けジャンルが加わる。ライブラリーの規模、それにジャンルが増えることはチャーンを減らすのに必要である。
加入者数ではHuluがQ3で4,850万人、Disney+は4,650万人である。合計の9,500万人はNetflixの7,580万より多いが、HuluとDisney+の両方に加入している人がいるので、単純に合計は出来ない。Ampere Analysisによると、Hulu加入者の44%はDisney+にも加入している。約2,700万人のHulu加入者はDisney+には加入していない。Disney+からHuluのコンテンツにアクセス可能にすることで、彼らをDisney+に加入させることが出来れば、Netflixにかなり近づく。
もう1つの大きな理由は広告収入である。Huluの加入者の66%は広告付きプランに加入しており、HuluはCTV広告では最大のプラットフォームである。Disney+の広告付きプランへの加入率はまだ14%である。Huluのノーハウを使い、Disney+の広告付きプラン加入者を増やせれば、広告収入は増える。また、HuluとDisney+の広告プラットフォームを統合することで広告主に対するアピールも増す。
