CNNの衰退

Warner Brothers Discovery(WBD)のニュース専門チャンネルのCNNを救うためのCBS Newsからヘッドハントされ、CEOに就任したクリス・レヒトは就任13ヶ月で辞任した。WBDのマネジメントはCNNが視聴率を落としてる理由はリベラル化しすぎたためと考え、中道の報道に戻ることを彼に命じた。しかし、CNNの視聴者は増えるどころか、さらに減っている。MediaRadarの分析ではCNNの今年のQ1の広告収入は$3.12億で、前年同期の$5.15億から39%も減少している。視聴者数では5月12日にはNewsmaxにも抜かれ、4位の転落した。5月12日のプライムタイムの視聴者はNewsmaxが35.7万人、CNNが33.5万人であった。タッカー・カールソンの解雇に反対しているトランプ支持者がFoxをボイコットし、Newsmaxの視聴が増えたとは言え、24時間ニュースチャンネルのパイオニアであるCNNには、Newsmaxに抜かれることは大きな衝撃であった。

CNNはTed TunerのTurner Broadcastingが1980年に開始したケーブルTV向けネットワークで、世界各地からのニュースを放送することで、ケーブルTVの重要なチャンネルとなった。CNNの競合としてFox News Channel(FNC)が1996年にスタートした。通常はネットワークがケーブルTV事業者から再送信料を得るものだが、Fox社はFNCを配信してくれるケーブルTV事業者には1加入者に対して$10払い、ケーブルTV事業者との契約を得た。

Turner Broadcastingは1996年のTime Warnerに買収される。Time WarnerにはTime誌、Life誌があり、ニュース媒体としては社内競合が起き、CNNの地位はTime-Lifeより低いものになる。Time Warnerは2001年にはAOLに買収され、Time-Lifeは2003年のスピンオフされる。その間、FNCはニュースをエンターテイメント化させ、視聴者を増やしていき、2002年にはCNNを追い抜く。Time Warnerは2018年にAT&Tの手にわたり、2021年にはAT&Tからスピンオフされ、Discoveryと合併している。CNNは2017年にはNBCUniversalのMSNBCに抜かれ、3位に落ち、2022年でFNCの3分の1の視聴者になってる。


Variety