NBCUniversalの広告プラットフォームのOne Platformに関するディベロッパー・コンファレンスが開催された。その中から面白い動きをいくつか紹介する。1つは番組に出た製品を購入可能にするショッパブル(Shoppable)TVのX1とPeacockへのインテグレーションである。
NBCUniversalは2019年にNBCU Checkoutを開発し、QRコードを使ったショッパブルTVを放送番組で提供し始めている。新たにCheckout機能をComcastのケーブルTV STBのX1に組み込む事でリモコンを使っての注文を可能にする。X1へのCheckout機能の実装は開発中であり、数カ月後にロールアウトされる。
PeacockへのCheckoutの導入は年内に行われる。Checkout対応の番組を新たに制作するだけでなく、既存の番組の中からも販売可能な製品をKERV Interactiveのコンピュータ・ビジョンの技術を使い探す。これにより、番組に登場したと同じ、あるいは同等の製品を数百万の商品データベースから見つけ、販売可能にする。
NBCUはこれら技術を自社で利用するだけでなく、ライセンス提供もする。イギリスの新聞社のThe Daily MailのウェブサイトのDailyMail.comはNBCU Checkoutを使い、社説動画の商品を購入可能にする。サービスのテストはアメリカを対象に行う。

ショッパブルTVはNBCUが昨年のNewFrontsで発表した、In-Scene Adsとも連動するIn-Scene Adsは番組中の看板、ポスター等に広告を挿入する技術で、NBCUはプログラマチック広告のTripleLiftの協力でNBCU Checkoutにある製品広告をダイナミックに番組中に挿入することを予定している。
NBCU以外にショッパブルTVに力を入れている会社ははRokuで、昨年からWalmartとの協力でショッパブルな広告を導入しており、あたらにフード・デリバリーのDoorDashともショッパブル広告の契約を結んでいる。
NBCUはまた、広告カレンシーとして、iSpot.tvに加え、VideoAmpも採用した。NBCUは昨年のUpfrontにおいて、すでにUpfrontでの取引の40%は既存の視聴者の性別と年齢以外のメジャーメントであり、2024年には100%の取引は新しいカレンシーで行われるようになると予想している。NBCUは2023年のUpfrontではNielsenのC3とC7カレンシーも使うが、2024年ではNielsenの新しいNielsen Oneを含め、新しいカレンシーに完全に移行する。NBCUはまた、iSpot.tvとVideoAmp以外にも27のリーチ、頻度、インプレッション数の既存のメジャーメントを提供している会社も認証をしたことも発表した。NBCUはまた、10の大手ブランドとのカレンシーは100%、iSpot.tvがベースになっているとも公開した。
NBCUはまた、MarketCastとの協力で番組コンテンツの広告への影響を示すContent Quality Indexを導入して行く。これまでは広告に対する番組の影響力は同等であると見なしていたが、大きなスポーツ・イベント、ヒットドラマ等、広告の認知度を高める番組も存在する。Content Quality Indexは番組の広告に対する質を表す数値を提供するもので、2023年中にテストを行い、2024年に本格的な導入を行う。
