回復が遅い映画業界

「Top Gun: Maverick」等のヒット作品があるが、2022年の映画興行利上げは33週目で$52.6億で、昨年の$16.9億を大きくと上回ったが、2019年の$76.7億から比べると30%程度低い。映画劇場チェーンのRegal Cinemasを持つCineworldは破産申告を行うと報じられている。回復が遅い大きな理由は公開されている映画の本数が少ないことである。Comscoreの統計では2019年には129本の映画が公開されたのに対して、2022年中に公開になる本数は90本前後で、やはり30%程度低い。多くの映画間が閉鎖されていた2020年の50本よりは多いが、昨年の88本と同じレベルである。


Comscore (*2022年は予想)

映画の本数が減っている理由としてスタジオがコストの高い映画の制作を減らしているだけでなく、劇場公開されずに、ストリーミング配信で公開される映画も多い。これは必ずしもストリーミングの方が儲かるからではない。Disneyは「Prey」をHuluで公開するが、その理由は映画館で公開した場合、既存の契約上、ストリーミングの権利はHBOが得ることになるからだと言われている。「Prey」を映画館で公開した方がが儲かるかも知れないが、それ以上に競合のHBO Maxが「Prey」を配信出来なくすることの方が重要である。