700 MHzオークションにおいて、公共安全向けの帯域と一緒になっているDブロックの入札に最も積極的であった、元FCC会長のリード・ハント氏が設立したFrontline Wireless社が倒産した。FrontlineはFCC
オークション参加の登録をしたが、1.28億ドルの保証金の支払いが出来なかった。
アナログ停波で空く、700 MHz帯域の一部を公共安全に使うことが決まっているが、それをいかに行うかが大きな議論であった。Cyren Call社は競売無しで、30 MHzのライセンスを民間会社に提供し、その代わりにその会社がネットワークを構築し、公共安全の機関にリースすると同時に、民間へもサービスを提供するアイデアを提案した。しかし、議会は帯域を無料で提供する事に難色を示した。オークションから出来るだけ多くの収入を得たい議会に応え、FCCは公共安全の帯域を30 MHzから、24 MHzに減らす事を決定した。
FrontlineはこのFCCの決定を元に、Cyren Callの案に手を加え、オークションされる10 MHzと公共安全向け帯域の内の10 MHzを一緒にし、ネットワークを構築する事を提案した。この10 MHzを落札した会社は、公共安全の10 MHzを加え、20 MHzのネットワークを作り、その半分を公共安全、半分を民間に販売する事になる。FCCは基本的にこの案を取り入れ、Dブロックの条件とした。
しかし、FCCはDブロックの最低金額を13.3億ドルとし、Frontlineはこれは高価すぎると難色を示していた。Frontlineの倒産で、Dブロックの競売は不明瞭になる。Frontlineに代わり、Verizon等の大手が参入する可能性もあるが、他の帯域も購入する必要があり、13.3億ドルの投資が出来るかは問題である。
