T-MobileがvMVPDサービスを開始

T-Mobileは3年前にLayer3 TVを$3.25億で買収し、IPTVサービスをシカゴ、LA、ニューヨーク、ダラス・フォートワース等の都市で提供し、昨年にこれをTVision Homeとリブランドしているが、これとは別のvMVPDサービスのTVisionの提供を11月から開始した。TVisionには大きく3つのサービスがあり、それぞれ個別で加入可能であり、また、一緒に利用することもできる。

  • TVision ViveはAMC、Hallmark、MTV、Discovery等の30チャンネルで構成される。同時視聴は2ストリームで、価格は$10。DVRは$5のオプション。
  • TVision LiveにはTV、TV+、それにZoneの3つのパッケージがある。TVはNBCとABC、あるいはFox(一部ではABCとFoxの両方)の地上波再送信、あるいは全米配信の番組が含まれ、40チャンネル程度で$40。TV+にはこれに10以上のチャンネルが加わり、$50。ZoneはTV+にNFL Network等のスポーツチャンネルが加わり、60チャンネル以上になり、$60。同時ストリームは3つで、どのパッケージにもDVR機能が含まれる。TVision Viveに含まれる一部のチャンネルはLiveには含まれないので、AMC等を見たい場合は別途、Viveにも加入する必要がある。
  • TVision Channelは、有料チャンネルのShowtime、Starz、EPIXで、$6からスタートする。

また、TVision Live TV、Live Zoneの加入者には1年間Apple TV+が無料になり、さらにApple TVを$99($80の割引)で購入する事も出来る。これらのvMPVDサービスと同時にTVision HUBと呼ばれるAndroid TVベースのストリーミングプレーヤも販売するが、TVisionのアプリはiOS、Android、Apple TV向けもあり、TVision HUB無しでもサービスを利用する事が出来る。アプリは3つのサービス共通である。HUBの価格は$50。

他のvMVPDサービスと比べ、選択肢は多いが、特に大きな特徴は無い。Viveに競合するのは$20のPhiloで、Viveは半額だが、DVRを加えると$15で、DVR機能付きのPhiloとの差は$5になる。TVのLive TVに最も近いサービスは$45のSling TVのBlueとOrangeのコンビネーションで、ZONEに近いサービスは$65のYouTube TV、あるいはFuboTVで、やはりTVisionが$5安い。しかし、上記の価格はT-Mobileの加入者向けであり、それ以外の加入者向けのサービスでは値段が高くなる可能性がある。

TVisionのvMVPDサービスは11月1日からT-Mobileのポストペイド加入者限定で提供され、その他の加入者には来年に提供が始まる。vMVPDサービスにはPhilo、Sling TV、AT&T TV、FuboTV、Hulu with Live TV、YouTube TV等があるが、加入者数は800万世帯程度で成長は鈍っている。T-Mobileの参入でさらに競争が厳しい市場になる。