Covid-19のテレビ視聴への影響

Covid-19がテレビ視聴に様々な影響を与えている。その1つが昼間の視聴が大きく増えていることで、特に6歳から17歳で劇的な増加がある。Nielsenによると(https://bit.ly/2zfxBSi)6~11歳では300%、12~17歳では250%の増加がある。視聴媒体としては6~11歳ではストリーミング(Nielsen統計ではInternet-Connected Device)での視聴が339%増えている。2位はゲーム機(264%の増加)、3位は放送(232%)であった。12~17歳では放送がトップ(327%)で、2位と3位はゲーム機(234%)とストリーミング(232%)であった。


Nielsen

Comcastの統計ではテレビの視聴時間は1週間で8時間増え、66時間になっている。特に増えているのは平日の視聴期間で、平日と週末の差が無くなている。最も視聴時間が長いのは以前は土曜日であったのが、今は月曜日になっている。

テレビ視聴時間が増えている理由は在宅時間が増えたこと以外に映画館の閉鎖もある。映画に行けない代わりにTVODでの映画の視聴が増えている。NBCUniversalの「Trolls World Tour」、Universalの「Invisible Man」等は映画館で封切りされること無く、すぐにTVODでの配信になった。Parks AssociatesによるとQ1では14%の人がTVODを利用しており、前年同期から5%ポイント増えている。

TVOD利用の増加はDigital Entertainment Group(DEG)統計(https://bit.ly/2MxYgga)にも表れている。Q1におけるデジタルでのビデオ配信の収入は合計で$59.8億で、前年同期から24.2%の増加があった。SVODの増加が27.1%で最も高いが、TVODは19.5%、デジタル販売は12.6%増えている。2019年全体ではSVODは23.7%増え、デジタル販売も5.1%増えたが、TVODは6.2%の減少であった。

ホーム・エンターテイメント市場売上

 

2019年

2020年Q1

 

売上($Million)

前年同期比

売上($Million)

前年同期比

デジタル
デジタル販売

$2,583

5.1%

$749

12.6%

TVOD

$1,958

-6.2%

$674

19.5%

SVOD

$15,858

23.7

$4,556

27.1%

デジタル合計

$20,439

17.5%

$5,980

24.2%

ディスク

販売

$3,293

-18.3%

$638

-22.4%

レンタル

$1,436

-19.5%

$324

-18.6%

合計

$25,167

8.4%

$6,942

15.0%

DEG

Convivaの「State of Streaming Q1 2020」(https://bit.ly/3c3BuqE)によるとQ1のストリーミングビデオの視聴時間は前年同期から57%の成長をした。これにもCOVID-19により在宅時間が増えたことが大きくと影響をしており、2月から3月では20%のジャンプがあった。視聴時間は3月15日を期に急増増している。増加はライブよりオンデマンドが多く、VODは前年同期から79%の成長をしたのに対し、ライブは19%しか増えていない。ビデオ視聴時間全体に占めるライブの割合は前年同期の37%から28%に減っている。


Conviva

Q1に視聴に使われたデバイスとしてはアメリカではコネクテッドTVが62%で最も多く、モバイルが21%、PCが6%、その他が11%であった。アジアではPCが最も多く、51%を占め、モバイルが43%で2位で、コネクテッドTVは1%と低かった。


Conviva

コネクテッドTVデバイスの内では最もストリーミング時間が長いのはRokuで44%を占めている。2位はXboxで10%で、Fire TV(9%)とApple TV(8%)と続いている。これらデバイスのストリーミング時間の増加はRokuとFire TVが55%、Xboxが47%で、Apple TVは25%と低かった。

Conviva

Comscoreのブログ(https://bit.ly/3025ml2)によると、家庭で使われているインターネット接続されたデバイスで昨年比で使ったデータ量が最も増えたのはスマートフォンで4月では52%の増加があった。2位はスマートTVとストリーミング・デバイスが同位で、49%の増加があった。4位はスマートスピーカーで47%の増加があった。全体では昨年からデータ利用が36%増えている。

どのSVODサービスの視聴が増えているのか? Comscoreの統計では2月3日対5月11日の比較ではもっと視聴が増えたのはNetflixとAmazon Prime Videoであった。NetflixのSVODに占めるシェアは25.2%から26.7%へと1.5%増えた。Amazon Prime Videoも9.9%から11.4%増えた。視聴が減ったのはHuluで17.6%から14.5%へと2.9%の減少があった。Huluの視聴が減ったのは時期的なものとCOVID-19の影響である。Huluの基本は地上波のABC、NBC、Foxの番組のキャッチアップである。昨年の秋に始まったシリーズ物が終了する時期であり、さらに、今年はCOVID-19の影響で制作が出来無くなった番組もある。