4社で174万世帯以上を失う

多チャンネルサービスからの脱退は加速をしている。Q3ではAT&T、Comcast、CharterとVerizonの4社だけで174万世帯を失っている。MoffettNathansonはQ3の多チャンネルサービス加入者数の減少率は既存のサービスでは-6.2%となり、OTTベースの多チャンネルを加えても-3.8%と過去最悪になると予想している。


MoffettNathanson

4社の内、特にAT&Tのロスは大きく、衛星放送のDirecTV NowとIPTVのUverse TVは合計で116万世帯を失い、OTTベースのAT&T TV Now(DirecTV Now)も19.5万世帯を失い、全体で$135.8万世帯を失った。AT&Tの多チャンネルサービス加入者は2157万世帯に減り、前年同期の2517万世帯から14.3%減っている。AT&T TV NowのロスはQ2の16.8万世帯から増えており、2018年Q4からでは合計で71.3万世帯を失っている。AT&T TV Nowは11月から$15の値上げをし、Plusが$65、Maxが$85と既存の多チャンネルサービス同等の値段となるので、さらに加入者を失うであろう。AT&TはSVODサービスのHBO Maxにライブ放送のサービスを統合する予定であり、AT&T TV Nowはいずれは消える事になる。AT&Tは新たな多チャンネルサービスとして、OTTベースだが、専用のSTB、それに2年契約が必要になるAT&T TVを一部地域で開始されている。ローンチ予定は今年中であったが、2020年に延期になった。

Comcast、Verizon、それにCharterも加入者を減らしたが、傷はAT&Tよりも浅い。Comcastは23.8万アカウント(世帯とビジネス向けサービスの合計)を失った。Q2の22.4万世帯とより僅かに多く、前年同期の9.5万より大きく減少幅が広がっている。ビデオサービスの売上も$55.4億で、前年同期から0.9%減った。Comcastの加入者数は2140万世帯に落ちている。しかし、ブロードバンド事業は好調で、35.9万世帯の増加で、前年同期の33.4万世帯からアップしている。これで、Comcastのブロードバンド加入者数は2599万世帯となった。

Charterは前年Q3では35.1万世帯を失ったが、今年のQ3は7.5万世帯を失っただけであった。ブロードバンド加入者は35.1万世帯増え、2460万世帯となった。モバイルサービスの回線数も20.8万世帯増え、79.4万回線になった。CharterはComcastのX1プラットフォームの採用を検討したが、次世代プラットフォームとしては独自のSpectrum Guideを採用した。CharterはSpectrum Guideの技術を持つActiveVideoの65%を持ってる(35%はArrisを買収したことでCommScopeが持っている)。しかし、ケーブルTVの加入者が減り、ブロードバンド加入者が増えており、CharterもQAMとIPのハイブリッドであるX1の採用を再検討している。

VerizonのFiOS TVへの加入者は6.7万帯減り、前年同期のロスより5.2万世帯低かった。光ファイバーの拡大はほぼ止まっており、ブロードバンドサービスへの加入者の増加は3万世帯と少なかった。