CES 2018

2018年CESの参加者数は発表になっていないが、2017年の18.4万人を超えているであろう。2013年からCESへの参加者数は大きくと増えている。単に家電では無くなり、自動車を含めた民生技術製品の展示会になった事がこの成功の原因である。


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しかし、CESは大きくなりすぎている。ラスベガスの人口は64万人であり、CESの期間中は人口が30%近く増える訳である。当然、これをラスベガスだけの資源で支える事は出来ない。会場とホテルの移動に使われているバスはアリゾナ、カリフォルニア、テキサスと様々な州から集めている。その運転手、スタッフも他の州から来ている。これによる交通渋滞がだけが大きな問題ではない。ラスベガスの観光コンベンション局によると、同市のホテル客室数は14.9万室であり、CESへの参加者より少なく、ホテル不足も問題になっている。さらに、今年は前日に降った雨の為にセントラルホールを主体に2時間の停電もあり、CESの規模がラスベガスの資源を上回っている問題がクローズアップされた。ラスベガス市はスマートシティー化でこの問題に対応しようとしている。現在、セキュリティーカメラとPAスピーカーを搭載したLED街灯をテスト中であり、また、Ciscoとの協力で交差点の信号のスマート化を行っている。信号機に取り付けるデバイスにはカメラ、センサーがあり、クラウドから交通パターンを管理する事が出来るだけでなく、無料のWiFiホットスポットにもなる。スマート化で来年のCESでの交通渋滞が緩和されれば、スマートシティーの大きなブーストになる。

今年のCESではついにスマートホームが主役の一人になった。スマートホームはメインのラスベガス・コンベンション・センターでは無く、別のサンズ・コンベンションでの展示である。今年もスマートホームのセクションはサンズであったが、展示者数が大きくと増え、さらにセントラルホールの大手メーカーもスマートホームの展示し、展示製品としては目立っていた。スマートホームが重要な市場になったのはスマートスピーカとAIのお陰である。

昨年のCESはAlexaにより、スマートスピーカがいかにスマートホームのコントロールとして適している事を明らかにした。今年はGoogleがブースを持つだけでなく、Google Assistantをサポーするパートナー会社に「Hey Google」のサインを展示させ、Alexaを目立たなくした。実際にはAmazonがスマートスピーカ市場の70%を持っているが、CESの会場においては、GoogleはAmazonを追い抜いたような印象を与える事に成功した。

音声によりスマートホームのコントロールは簡単になったが、これまでのスマートホームは知能的ではなかった。ドアベルカメラは便利だが、人が来る度にチェックをしているのではスマートでは無い。今年は、AIによりスマートホーム製品がスマートになり始めていた。例えば、Vivant社のドアベルカメラは玄関前に荷物が届いた時に荷物である事を認識し、配達があった事を通知をするだけでなく、顔面認識を使い、登録されている人以外が荷物を取ろうとすると警告を出す事が出来る。

今年のCESで最も目立たなかった会社はAmazonである。去年もAmazonはブースは持っていなかったが、Echo、Fire TVは様々なブースでデモに使われていた。今年は、Googleがブースを持ち、パートナー会社にも「Hey, Google」のサインを置き、圧倒的であった。停電の理由も、誰かが「Hey, Google, turn the lights off.」と言ったからだとジョークになっていた。OTT関係のブースでもデモはRokuが使われ、Fire TVは少なかった。Fire TVが売れていないからではない。ストリーミング・プレーヤとしては、Rokuに続くナンバー2である。昨年のCESではFire TV内蔵のテレビも展示されていたが、製品化されずに今年は消えていた。Amazonは様々な市場に参入に、多くの会社と競合し始めており、警戒されている様だ。

消えた展示会社としては、Dish Networkがある。Dish Networkは多チャンネルサービスとしては唯一の参加であり、開場前に大きなカンガルー(DVRのHopperのキャラクター)を置き、目立つ会社であった。しかし、多チャンネルサービス加入者は減少しており、CESに展示してもそのトレンドは変える事は出来なく、DishはCESから消えた。