CES 2017: 家電ショーでは無いCES

今年から「CES」が展示会の公式名となり、Consumer Electronic Showの略称では無くなった。主催団体自体も団体名をConsumer Electronic AssociationからConsumer Technology Associationに変えているが、Consumer Technology Showにしなかったのは「CES」がブランドとして確立している為である。

CE(家電)からCT(民生機器テクノロジー)の変化はインターネット会社のGoogle、Facebook等、それに自動車メーカーがCTAメンバーになった頃から始まっているが、今年は展示会場での変化も明らかに見えた。最大の変化は、B2B化である。CEAで展示される製品の最終ユースはコンシューマ向けである事は変わらないが、製品を可能にするB2B向けソリューションが増えている。特にLVCCのNorth館では自動車メーカーへのソリューションを提供する会社数が大きく増え、昔はNorth館の主役であったスマートフォンのアクセサリー関係がSouth館に引っ越していた。

B2B化により、展示をしない会社が増えているのも大きなトレンドである。例えば、Comcastはコンシューマ向けソリューションとしてスマートホームのXfinity HomeがSands館に展示をしていただけだが、CESには多くのComcastスタッフが参加し、多くの発表を行った。

展示としては、話題は少ないCESであった。日本のメディアは有機ELテレビを話題にしていたが、アメリカではは特に注目されていなかった。有機ELテレビが注目されなかったと言うか、テレビ自体が注目されなかったと言うべきであろう。4Kテレビは売れているが、4Kコンテンツは少なく、4Kは3Dの二の舞いとの分析(「4Kは失敗?」参照)もある中、OLEDだけではテレビに注目を集める事は出来なかった。また、昨年まで注目されたウェアラブルも不調(「ウェアラブル市場の成長は3.1%」参照)で、スマートホームはAmazon Echoの端役になり、ドローンのブームは終わり、VRにも大きな進歩が無く、今年のCESは新しい話題には欠けていた。