ComcastはXfinity TV Partner Programをスタートさせ、STBを使わずにスマートTV、ストリーミング・プレーヤー等のIPベースデバイスのアプリからの視聴を可能にすると発表した。最初にサポートが提供されるデバイスとして、Samsungの2016年型スマートTV、それにRokuが発表されている。これらのアプリを使うことで、ComcastのケーブルTVサービスの全チャンネル(ライブ)、VODコンテンツ、それにクラウドDVRへのアクセスが可能になる。配信はマネージドIP回線で行われる。Comcastは数年前からCES等でSamsungのスマートTVでケーブルTVを視聴可能にするデモをして来たが、実際のアプリは提供していなかった。
Comcastの今回の動きはFCCの新しいSTB規制に対する物である。FCCは多チャネルサービス事業者に対してコンテンツのメタデータを第3者に提供する事を義務付ける事でサービス事業者以外もデバイスを提供する事を可能にしようとしている。多チャネルサービス事業者は当然その様な規制には反対である。メタデータを公開した場合、第3者は独自のUIを提供する事が可能になり、多チャネルサービス事業者の特徴は無くなってしまう。Comcastはアプリを提供する事でこのような規制が無くても、STB市場は開放されている事を示そうとしている。
FCCの規制にはケーブルTV事業者代表のNCTA(National Cable Telecommunications Association)、ACA(American Cable Association)、通信事業者代表のTIA(Telecommunications Industry Association)等が反対している。NCTAはFCCはケーブルTV事業者に対してメタデータを公開させる規制を作る権限は無い語っている。
