VODの最大の問題はコンテンツの発見である。大量のコンテンツへのアクセスがあるのは良いが、いかに見たいコンテンツを見つけるのかが問題である。知っているコンテンツであれば、検索出来るが、知らないコンテンツにいかに巡り合うのかが特に大きな課題である。Netflixはコンテンツのメタデータを細分化し、レコメンデーションの効率を高めた。AIにより、さらに細かいメタデータを付けることも可能になっている。しかし、レコメンデーションを使うのにはそのサービスのアプリを立ち上げる必要がある。主要なサービスがNetflix、Amazon Prime VideoとHuluの時代であれば、それは大した問題ではなかった。Netflixで見たいコンテンツがなければ、Hulu、あるいはAmazon Prime Videoを試せはよかった。
しかし、主要なSVODサービスとして、Disney+、HBO Max、Paramount+、Peacock、Discovery+、Apple TV+が加わり、さらにAVODとしてTubi、Pluto TV、Roku Channel、Amazon FreeVee等があり、アプリから検索するのは現実的ではない。Leichtman Research Groupの調査ではCTV利用者の半分はデバイスの統合検索機能を使っている。しかし、検索では知らないコンテンツは見つからない。コンテンツに詳細なメタデータがあっても、多くは公開はされていなく、あったとしても共通性が無いのでので、統合検索には役立たない。また、統合検索にすべてのサービスがサポートされている訳でも無い。
TiVo Q2 2022 Video Trend Report(https://bit.ly/3SbsDIQ)によると新しいコンテンツを知る方法としては、他の番組中の広告がトップで49.9%、口コミが45.5%、ソーシャルメディアが33.1%である。放送の時代から大きな変化は無い。ストリーミング・ビデオにより視聴は大きくと変わったが、コンテンツを発見する方法には大きな進歩がない。
複数のストリーミング・ビデオのサービスからコンテンツの検索とレコメンデーションを行うサードパーティのサービスがあるが、利用率は26%と低い。最もポピュラーなコンテンツ発見サービスはIMDbで21.6%が利用しており、2位はJustWatch、3位はThe Movie Database(TNDB)であった。これらサービスはCTVから使うことは出来ず、スマートフォンを別に利用する必要がある。

TiVo Q2 2022 Video Trend Report
