Googleは2007年6月より。Dish Networkが放送するA&E、Bravo、CNBC、CNN、Discovery、ESPN、Fox News、MTV等のケーブルTVチャンネルの15秒、30秒のスポット広告をインターネットから買う事を可能にするサービスをテストしてきた。テストは特定された広告主だけを対象に行われて来たが、Googleは数週間後には実際のサービスに移行する事を発表した。フルサービスへの移行後にはDish Networkだけでなく、ケーブルTV事業者にもこのサービスへの参加を呼びかけるだけでなく、スポット広告の購入を限定した広告主だけでなく、インターネットを持つ誰でもが出来るようにする。
Comcast、Time Warner等の大手はすでに独自の広告販売のシステムを持っているが、Googleは販売の対象を拡げ、また、STBからの視聴データをウェブベースで提供する事で、同社のサービスへ参加する事を期待している。
しかし、誰でもがスポット広告を買える様にする事に対しての反対意見も出ている。誰でもインターネットでスポットを買えるようになる事で、低いスタンダードの広告が増加し、視聴者の広告に対する批判を増やすことになる可能性がある。また、YouTube世代はスポット広告を個人的なメッセージに使い始めることも予期出来る。これは広告価値を低める物だとの批判的な意見もある。
しかし、Accentureが最近発表した報告はTV視聴者は広告を含め、TVに幻滅をし始めていると分析している。Accentureが発表した「Global Broadcast Consumer Survey」によるとTVに対する最大の不満は広告で、64%が広告を不満に思っていた。2位は巻き戻しが出来ないこと(40%)、都合の良い時間に見られないこと(38%)であった。また、10人中の6人はPCでビデオを見始めている。TV離れが進む中、テレビにインターネットの要素を取り入れることはマイナスでは無いはずである。Googleが誰でもが広告スポットを買えることにする事で、低いクオリティーの広告も出るであろう。しかし、同時にオリジナリティーのある広告だけでなく、スポット広告自体のオリジナルな利用方法も出てくる事が期待出来る。
