少ないTV Everywhereの利用者

ComcastがTV Everywhereのサービスを開始してから3年近くになるが、その利用者はまだ410万人程度でしかないとWall Street Journalは報じている。しかし、これでTV Everywhereは失敗だとは言えない。ComcastはTV Everywhereに力を入れているが、他の事業者がこれを開始したのは比較的に最近である。また、トップ10以外の多チャンネル事業者では、TV Everywhereを始めていない方が多い。

TV Everywhere自体も変わって来ている。最初、TV EverywhereはHuluへの対抗であった。多チャンネルサービスで放送されている番組がキャッチアップとしてでもインターネットで配信されれば、多チャンネルサービスへの加入者は減っていく。しかし、キャッチアップを提供しないと視聴者は不満に感じる。TV Everywhereはその答えで、多チャンネルサービスの加入者だけが多チャンネルネットワークの番組をキャッチアップ視聴する事を可能にする。しかし、それではNetflixへの対抗にはならない。Netflixへの対抗にはキャッチアップだけでなく、映画も必要となる。しかし、映画を提供するには、コストがかかり、無料のサービスとしては提供出来ない。DishはTV Everywhereへの参入が早かったが、現在、そのフォーカスはTV Everywhereより、Blockbusterを使った有料サービスに移っている。ComcastもXfinity Streampixと呼ばれる、有料サービスを始めており、多チャンネル事業者はHuluより、Netflixを気にしている。そのNetflixはケーブルTV事業者経由での販売に目を向けており、すでに幾つかの事業者とすでに交渉を始めている。Netflixとの協力がし易いのは、QAMとインターネットのハイブリッドSTBを導入している事業者で、今号の別の記事にあるMoxiを導入したBuckeyeがNetflixと交渉をしている事業者の1つだとの噂がある。