地上波の同時配信

地上波を無料でインターネットで同時配信するLocastがヒューストンでも開始された。ニューヨーク、ダラスに続く3つ目の都市になる。地上波を無許可で配信する企みは古くからあった。最も単純な言い分はインタネットでの配信はケーブルTVと同じであり、個別の承諾は不要という物である。ケーブルTVの定義は固有のネットワークを使っている事で、インタネットをケーブルTV定義する事は無理であり、敗訴した。最も、ひねったのは企みはAereoで、複数の小型アンテナで構成されたアレイアンテナを使う物である。視聴者の数以上のアンテナがあるので、1対多数への再配信ではなく、1対1であり、同法と見なされたネットワークDVRと同じに視聴デバイスの延長であるとの議論だ。勝った裁判もあったが、最終的には敗訴した。アレイアンテナの部分1つだけでは十分な受信力は無いので、1対1と言うのには無理がある。

Locastは単純に非営利である事で、現時点では訴訟を逃れている。著作権法(Title 17 Chapter 1、Section 111 a)5は再配信がケーブルTVでは無く、政府団体、あるいは他の非営利組織が直接、あるいは間接的な商業意図が無く行い、受信者から運営実費以外の料金を収集しない場合は放送局の許可を不要としている。地上波放送がLocastを訴えていないのは、理論のどこに弱点があるかを探っているからであろう。

合法な同時配信はOTT多チャンネルサービスで行われている。大手ネットワークとその加盟局のこれまでの収入源は広告と多チャンネルサービス事業者からの放送料である。どちらかが欠けては成り立たなく、インターネットでの同時配信でも広告と配信料が入るOTT多チャンネルサービスを使った物が望ましい。ネットワークは全国広告とOTT多チャンネルサービス事業者からの配信契約料を得る。加盟局はローカル広告と配信契約料の配当を得る。CBSはAll Accessで同時配信を行っているが、これも広告と加入料金の両方の収入がある。

問題は、大手ネットワーク以外の放送局の同時配信である。大都市であれば、メージャー(4大ネットワーク、PBS、The CW、ヒスパニック系のUnivisionとTelemundo)以外でも数十のチャンネルがある。ローカルなチャンネルであり、自らOTT配信をする金も技術も無い。出来たと、何十のチャンネルがそれぞれのアプリがあったのでは利用者は困る。その解決にSyncbak TV、ローカルニュース専門のNewsOn等が出ているが、新たにBTVと言うサービスがロサンゼルス、サンフランシスコ、フェニックスでテストサービスを開始している。BTVはメージャーネットワークの同時配信はしてい無いが、他の数十のローカルチャンネルを配信している。テスト中は無料で、ビジネスモデルは不明である。