北京五輪とスーパーボウルの視聴

NBCUniversalは2月に北京オリンピックとスーパーボウルLVIの2つのメージャーなスポーツ・イベントを放送した。膨大な成功になる可能性があったが、結果はいまいちであった。北京オリンピックは東京大会との間が少なく、アジアでの開催で時差の問題があり、さらにスタッフ派遣を自粛した等の事情で苦戦が予想された。NBCでプライムタイムに放送された開幕式(ライブではない)の視聴者数はたったの870万人で、前回の平昌大会から64%もの減少があった。USA NetworkとPeacockでのライブ放送とオンデマンドを加えた、金曜日中の開幕式の視聴者は1400万人であった。また、NBCでの閉幕式の視聴者は657万人で、前回より55%の減少となった。

開催中に北京オリンピック番組をNBC、USA Network等のNBCUniversal系のテレビチャンネル、それにPeacock等のストリーミングサービスで視聴した総人口は1.6億人であった。1日平均では1140万人の視聴者で、前回の1980万人から42%減った。地上波のNBCだけでは平均視聴者は930万人で、48%の減少であった。

しかし、ポジディブなこともある。NBCのPeacock等のストリーミング・サービス、それにNBCのTikTok、Twitter、YouTube等のチャンネルで配信されたビデオは43億時間で、2018年から78%も増えている。東京大会ではPeacockをオリンピックの視聴手段として売り込んだものの、放送している試合の同時配信は無く、見たい競技を見つけることが不可能なほどに混乱したインターフェースで、大きな批判を受けた。北京オリンピックではNBCとUSA Networkの試合中継も同時配信し、インタフェースも向上した。Peacockの利用者が増えたのであれば、NBCUniversalはいい事である。

また、NBCUniversalが新たに視聴統計の提供者として採用したiSpot.tvによると、広告インプレッション数は1日平均で10億件あり、18歳以上に対して18日間で960億件の広告インプレッションがあった。NBCのオリンピック放送での広告は他の地上波ネットワークよりも22%少なかったのにかかわわず、262%多いインプレッションを提供した。

北京オリンピックは視聴者を失ったが、スーパーボウルは成功で、リーチは1.67億人、1分毎の平均視聴者数は昨年から14%増の1.123億人となった。これはNBC(地上波)、Telemundo(地上波、スペイン語)、Peacock(ストリーミング)、NBC Sports Digital(ストリーミング、多チャンネルサービス加入者向け)、NFL Digital(ストリーミング)、それにYahoo Sports(モバイル)の合計で、地上波のNBCとTelemundoの合計の放送での視聴は1.011億人であった。ストリーミングでの視聴者は1120万人で昨年(CBSでに配信)の570万人から倍近い成長となった。

北京オリンピックとスーパーボウルの視聴者数はNielsenの発表だが、NBCUniversalが新たな視聴者調査の提供者として契約したiSpot.tvもスーパーボウルの視聴統計を発表している。NBC、Telemundo、それにPeacock等での平均視聴者は1.21億人で、内訳は放送視聴者が9810万人、ストリーミングが1050万人、そして家庭外視聴者が1250万人であった。iSpot.tvはスマートTVからの視聴統計を得る以外、ConvivaからスマートTV以外のCTV、モバイル、タブレット等での視聴、それにTunityから家庭外視聴視聴の統計を得ている。

iSpot.tvによるとスーパーボウルでの広告の平均リーチは1.06億人で、ハーフタイムの広告は平均で1.168億人が見た。スーパーボウルの広告のインプレッション数は43.6億で、広告の視聴完了率は98.6%と高かった。スーパーボウルの日曜日はNBCUniversalはオリンピックも放送しており、当日の総広告インプレッションの内、NBCUniversalが69%を占めた。