11月3日に開始した広告付きのNetflix Basic with Adsは広告無しのBasicより$3安い、月額$7で提供されている。広告料金は$55から$65と言われており、Upfrontでの広告料金の$45より3割も高いが、広告主の期待は高かった。しかし、約束した加入者数を満たすことが出来なく、返金を行っているとDigidayが報道した。
Digidayによると、いくつかのキャンペーンは目的値の80%にしか達していない。Antennaもこれを裏付ける数値を発表している。同社によると11月中のBasic with Adsへの新規加入者はNetflix全体の9%でしかない。11月中にBasic with Adsに加入した人の57%は新規、あるいは過去に加入していたが脱退した人で、広告無しプランからの移行した人は43%であったとAntennaは報告している。
Hub Entertainment Researchの調査ではSVOD利用者の58%は$4~$5安いのであれば、広告付きプランを選ぶと答えているが、Netflixのスタートが不調であったのには2つの理由が考えられる。1つはBasic with Adsを選ぶ理由が少ないことである。NetflixはBasic、Standard、Premiumの3つのプランを持っている。BasicはHD画質で、同時に1ストリーム、StandardはフルHDで同時2ストリーム、PremiumはUHDで同時に4ストリームである。家族での同時視聴が多くあれば、StandardかPremiumを選び、Basicは選択肢にはならない。また、HDとフルHDでは大きな差はないと言われるが、画質を落とすことを選択する加入者は少ない。さらい、Basic with Adsでは視聴出来ないコンテンツもあり、躊躇するであろう。
もう1つの理由はNetflix利用者には広告嫌いが多いことである。特に以前からNetflixに加入ししている人にはその傾向が強い。広告が嫌いであるから、コードカッティングし、Netflixを選んだ人たちは安くても、広告付きには移行しない。Hub Entertainment Researchの調査ではNetflix加入者の71%は広告無しプランへの加入を続けると答えており、広告付きに移行すると答えた人は24%と少ない。12月に広告付きプランを開始したDisney+の加入者の54%は広告無しプランを続けると答え、35%は広告付きに移行すると答えている。
Disney+の広告付きプランへの加入率はNetflixを超えると予想されている。Netflixとは違い、広告付きを安い料金にするのではなく、広告無しを値上げしている。広告無しを選ぶと料金は$3高くなるので、現在と同じ料金に抑えたい人たちは広告付きを選ぶ。

Hub Entertainment Research
