Internet Advertising Bureau(IAB)の報告(http://goo.gl/0dJoX8)によると2015年のインターネット広告の規模は2014年の$495億から20.4%の成長をし、$596億に達した。テレビ広告(地上波+多チャネルサービス)は$663億であり、インターネット広告より大きな市場であるが、成長は鈍く、2016年にはインターネット広告がテレビ広告を追い抜く可能性がある。インターネット広告は2011年に多チャネルサービスの広告を追い抜き、2013年には地上波放送も抜いている。
![ImageCapture[05-06-2016-2]](https://www.nsirinc.com/compass/wp-content/uploads/2016/05/ImageCapture05-06-2016-2-650x327.jpg)
IAB(PricewaterhouseCoopers調査)
テレビ放送の視聴は減り、映像配信もインターネットへの移行をしており、インターネット広告がテレビ広告を追い抜いても不思議ではない。しかし、インターネット広告の成長はモバイルから来ており、ビデオではない。
インターネット広告全体に占める比率では2015年にはモバイルデバイス向けが35%となり、コンピュータでの検索広告を追い抜いた(モバイル広告の43%は検索であるので、モバイルを分類にしなければ検索広告が依然として1位である)。ビデオ広告が占める率は2014年も2015年も7%である。インターネットのビデオ広告の2015年の規模は$42億でしかない。$663億の放送広告の10分の1にもなっていない。
放送ネットワークは自社でOTT配信する際、オンライン配信での広告を別に売るのでは無く、放送広告と一緒にし始めているので、放送広告にはオンライン広告も含まれて部分もある。しかし、オンラインでのビデオ広告の規模が低いのは、成功するモデルがまだ確立されていないからと考えられている。この事から、OTT配信での広告に関する関心が高まっている。インターネットTVの記事でCrackleのVR広告とシリーズ性のある広告を始める事を書いたが、他にAOL(Verizon)から「セルフサービス」のプログラマティック広告を提供する発表があった。
AOLは昨年にOne by AOLと呼ばれるオンラインビデオ、ディスプレイ、それにテレビ広告のプログラマティック・プラットフォームを開始したが、この一環として「セルフサービス」のモジュールを提供開始する。セルフサービスのプラットフォームでは視聴データ、レポート、分析機能が提供され、広告主ははオンラインで広告対象を選択し、その実行を行う事が出来る。AOLは広告挿入を行う多チャネルサービス事業者名はまだ発表していないが、サービス提供のパートナーとして広告代理店のOmicom Media Groupと契約した。
また、ViacomはRokuと協力し、Viacom系のアプリ内でターゲット広告を可能にする事を発表した。ViacomはRokuが提供する視聴データを使い、視聴者に適した広告を挿入する。
![ImageCapture[05-06-2016-3]](https://www.nsirinc.com/compass/wp-content/uploads/2016/05/ImageCapture05-06-2016-3-650x316.jpg)
IAB(PricewaterhouseCoopers調査)
