CableLabsはそのSTB標準規格のOpenCable/tru2wayの正式オプションとして、Cablevisionが開発しているダウンローダブルCASシステムのOpen Media Security(OMS)を認証した。OMSは、CableCARDに代わる、CAS切り離しの技術である。FCCは、ケーブルTVのSTBを標準化し、サービスとハードウェアを切り離す為に、STBにCASを内蔵する事を禁止した。これを受け、CableLabsは、CASをPCカードとして提供するCableCARDを規格化した。しかし、CableCARDはSTBに新たなインタフェースを加える事になり、コストを増やす。ケーブルTV事業者は、低コストでCAS切り離し規制を満たす方法としてCASをソフトウェアで提供する、ダウンローダブルCASの共同開発をしたが、問題が多く、最終的にこの方式を積極的に進めているのはCablevisionだけになった。
Cablevisionは、RS-DVRの採用を含め、STBのコストを下げることに熱心であり、$50以下のSTBを目標としている。OMSはNDS社の協力で開発しており、現在SamsungのSTBに導入されている。OMSはtru2wayのアプリケーションとして走っている。Cablevisionは、CASにもNDSを使っているが、OMSはオープンな規格であり、他社のCASを採用する事も出来る。OMSを導入しているのはCablevisionだけだが、CableLabsが認証した事で、関心を持つ事業者が増えるであろう。しかし、他の事業者がOMSを採用するかは、FCCにかかっている。FCCはCablevisionがダウンローダブルCASを使うことはテストとして認めているが、正式に認証をしていない。
NCTAの最新の発表では、トップ10のケーブルTV事業者が導入したCableCARDの数は2930万台に達した。この内、TiVo等の市販の製品向けの導入されたのは582,000台でしかない。CableCARDはケーブルTVに対応したTVセット、DVR等の市販を増やす目的であったが、98.2%のCableCARDはケーブルTV事業者が貸し出しているSTBに導入されている。
