アナログ停波のその後

アナログ停波終了以後、DTVクーポンへの申請は減り続け、終了日の7月31日にはそのまま消滅するかと思われたが、最後のパニックはやはりあった。7月31日にはそれまでの30日間平均の3倍以上の169.000の申請があった。7月30日の申請件数は78,000件であった。これまでにNTIAは3390万枚以上のクーポンを発行している。

DTVクーポンの受付は終わったが、デジタル移行はまだ完全には終わっていない。受信問題がある局はまだ30前後あり、FCCはエンジニアを派遣し、個々に問題の対応にあたっている。問題がある局の多くはアナログ放送中はVHFを使い、デジタルサイマルキャストはUHFで行い、アナログ停波後に、デジタル放送を元のVHFチャンネルに戻した局である。過去数年間、デジタルサイマルキャストが行われ、デジタル放送の問題は解決されてきた。しかし、VHF帯域には空きチャンネルが無かったので、VHFによるデジタル放送はテストされる事が無く、今になりその問題が明らかになっている。都会で特に大きな問題があることから、ビル等の障害に加え、携帯電話等の無線通信がVHFデジタル放送の妨害になっていると考えられる。

FCCは一部の局に対して出力の増加を認め、これで問題が解決する場合もある。しかし、都会ではあまり出力の増加をすると、逆に他の通信に干渉を与える可能性もある。VHFのままでは解決のめどが立たなく、UHF帯への引っ越しが検討されている。シカゴのABC保有のWLS局は大きな問題を持っている局の1つであり、現在の7チャンネルから44チャンネルに引っ越す許可をFCCに求めている。