SVODサービスの広告無しプランが相次ぎ値上げされている。Disney+は$11から$14、Huluは$15から$18になっている。Netflixのスタンダード・プランは$15.45で据え置きだが、プレミアムは$20から$23になる。値上げされているのには2つの理由がある。1つは、広告付きプランと広告無しプランのARPUに差が出ているからである。広告付きサービスがローンチされた時点では、広告付きプランは広告無しより、$3程度安く設定された。しかし、広告からのAPPUは$3以上になっている。ARPUの多い広告付きプランの価格を標準にし、広告付きプランが値上げになる。現在の広告無しと広告無しプランの価格差は$6程度になっている。最も差があるにはHuluで、広告無しは$18、広告付きは$8で$10の差がある。

eMarketer
もう1つの理由はSVOD広告のCPMが下がっているからだ。eMarketerによると2022年Q4でのSVODサービスのCPMはHuluが$24.44でNetflixが$$59.50であった。これはHuluの視聴者より、Netflixの視聴者の方が優っている訳では無い。Netflix加入者の多くはHuluにも加入しており、視聴者層は違わない。違いはNetflixではそれまでは広告出来なかった目新しさであるり、以前から広告が付いてたHuluより、広告を開始したばかりのサービスの方がCPMが高くなる。しかし、その効果は徐々に消えていく。eMarketerは2023年Q4にはHuluが$25.32に上がり、Netflixは$47.05に下がり、価格差は2022年の$35.06から$21.73に縮まると予想している。いずれはSVOD広告のCMPは$25から$35程度に落ち着き、価格差は$10程度になると思われている。
CPMの低下に対応するには広告付きプランの価格を上げる方法があるが、それは加入者を失うリスクを伴う。広告枠を増やす方法もあるが、増やしすぎると在庫が増え、CMPがさらに下がる。ベストな方法は広告付きプランへの加入者を増やすことである。SVODの広告はターゲット広告であり、広告視聴者が少ないと効率的な広告が出来ない。広告視聴者を増やすことで、広告が埋まる率を増やす効果もある。SVODへの新規加入者は減っており、これまで広告無しプランに入っていた人達を広告付きに乗り換えさせることが必要であり、それには広告無しプランを値上げし、価格差を広げることである。
