高騰している多チャンネルサービスの価格

vMVPDのYouTube TVが$10上がり、月額$82.99になる。既存のケーブルTV、あるいは衛星チャンネルと同様な料金になっているように見えるが、そうではない。既存のMVPDサービスの料金の値上がりしており、WBR Insightsによると、2022年で$147になっている。2019年の$96から3年間で52%の値上げである。2025年では当然、これよりも高い価格になっている。しかし、サービスの内容が良くなっている訳では無い。コードカッティングが進む中、TVネットワークは多チャンネル向けネットワークの数を減らし、再送信契約料を高くしている。2019年では平均192チャンネルあったのが、2022年には190チャンネルに減っている。チャンネルあたりの値段は2019年は$0,50であったのが、2022年で$0.77になっている。多チャンネル事業者は減っているチャンネルを向けFASTチャンネルでリプレースしているので、実際の多チャンネル向けネットワークの値上げはもっと大きいことになる。

スポーツのストリーミングへの移行

多チャンネルサービスが生きているのはスポーツのお陰である。ドラマ、バラエティはストリーミングでのオンデマンド視聴になっている。ニュースはまだ放送での視聴が多いが、FASTでローカルニュースが見ることが出来るようになっている。ストリーミングでスポーツを見ることが可能になっているが、NFL等のメージャーなリーグの試合を見るのには多チャンネルサービスへの加入が不可欠である。しかし、この状況を持続させることは不可能である。

11月のストリーミング視聴は過去最大

11月の前半はFoxのワールドシリーズ、それに大統領選挙ニュースで地上波とケーブルTVの視聴が増えたが、後半はストリーミングの視聴が巻き返した。11月第三週目のストリーミングのシェアは42.6%になり、11月全体では41.6%で、過去最大となった。マイク・タイソンとジェーク・ポールのボクシン

Prime Video視聴者は高所得

MX8 Labsの調査によると、63%の人がAmazon Prime Videoを使っていると答えており、72%のNetflixに続いて多くの利用者がある。Prime Video視聴者にはいくつかの特徴がある。その1つは年齢が高めで、65歳以上の人におけるPrime Video利用は66%だ

コンテンツを発見に使う時間は年110分

User Testing社が2000人を対象に行なった調査によると48%の人たちは多チャンネルサービスに加入していなく、ビデオの視聴にはストリーミングを使っている。ストリーミング・サービスに使う金額は平均で$46で、広告なしを求めているが、11%は月に$100以上を使っても良いと答えている。