ComcastがMVPDネットワークを分離

Foxには先見の眼があった。2019年にFoxはスポーツとニュース以外の多チャンネル(MVPD)向けネットワークをDisneyに売った。コードカッティングにより多チャンネル・サービスは視聴者を失っている。最近、Paramount GlobalはMVPD向けネットワークに対して$60億の減損処理を行い、Warner Brothers Discoveryは$91億をライトオフした。そして、11月にComcastはMVPD向けネットワーク事業を切り離すことを発表した。

多チャンネルサービス: 減少が弱まる

9月になり、NFLシーズンが始まったことでコードカッティングは減り、Q3の減少はQ1の226万アカウント、Q2の158万アカウントより大幅に少ない85万アカウントとなった。既存型サービスの加入者は145万アカウント減ったが、vMVPDは60万アカウント増えた。Q3の減少はQ1、Q2よりも少ないが、前年同期の27万アカウントよりも多く、コードカッティングのトレンドが衰えている訳ではない。CharterとComcastの加入者はぞれぞれ29万アカウントと37万アカウントの減少で前期の41万と42万よりも少なかった。しかし、DirecTV加入者のロスは30万から35万へと増えた。これはDisneyとの再送信交渉での争いで、ESPNを含む、Disney系チャンネルを一時失ったことが影響している。

DTC: NBCU以外は黒字達成

Netflixの加入者数の増加は前期からも少なかった。US/カナダの加入者の増加は前期は145万人であったが69万人に減り、世界全体では805万人から507万人に落ちた。加入者数はUS/カナダが8,480万人、世界で2億8272万人になった。しかし、多くのTVネットワークのDirect-to-Consumer(DTC)サービスは加入者増加数が前期より増えた。特に好調であったのがPeacockで、オリンピックのお陰で加入者は300万人増え、3,600万人になった。Paramount+は世界で400万人の増加があったが、前期に300万人を失っているので、Q1からの増加は100万人でしかない。

次期FCC委員長はブレンダン・カー

トランプ次期大統領は次期のFCC委員長にブレンダン・カーを指名した。現在の委員長のジェシカ・ローゼンウォーセルは大統領就任の1月20日に辞任する。カー氏は電気通信関連の弁護士で、トランプ政権の2017年にFCC委員に就任し、バイデン政権でも委員に任命された。カー氏はプロジェクト2025と呼ば

司法省もFuboの訴訟を支持

vMVPDのFuboTVを持つFuboはDisney、Warner Brothers Discovery、それにFoxが放送しているスポーツ試合と番組をストリーミングで提供するジョイント・ベンチャーのVenu Sportsを独占禁止法違反で訴えている。司法省、それにカリフォルニア、ニューヨー