授賞式番組視聴は復活しているのか

2016年には3440万人の視聴があったオスカー授賞式の放送は、2021年には3分の1の1040万人に落ちた。他の授賞式番組の視聴者も減り、テレビ離れと共に授賞式番組もなくなっていくとの予想が出始めた。オスカーの視聴者は2023年には1880万人に増えるが、悲観的な声は消えなかった。ゴールデングローブ賞は2022年はボイコットによりキャンセルされ、2023年の視聴者は630万で、2021年の690万を下回ったが、今年の1月7日に開催された授賞式の視聴者は940万に増えた。

だが、俳優等のストライキのお陰で2023年の授賞式が2024年1月15日に延期になったエミー賞の視聴者は2022年の590万から430万に落ちた。NFLの試合中継と重なることになった悪条件もあるが、ゴールデングローブがもたらした楽観的な声を消したが、2月4日に開催されたグラミー賞の視聴者は昨年から34%も増え、1690万人なった。グラミーは2022年も30%の増加をしており、授賞式番組の復活の期待が出始めている。


Nielsen

授賞式番組の視聴者減少は若い人の放送離れが大きくと影響をしている。2016年のオスカー授賞式の視聴者に占める18~49歳の人のシェアは全体の10.5%であったのが、2021年には2.1%に減っている。これは映画に対する若い人の関心が減ったのではなく、ケーブルTVも、アンテナも無い人たちが見る方法を失ったからだ。ネットワークがDTCを開始し、ストリーミングでも視聴可能になることで18~49歳の視聴者が占める割合は2023年では4%に増えている。オスカーはABCの放送で、Huluでも配信された。

グラミーも同様で、視聴者に占める18~49歳の人たちのシェアは2016年の7.7%から2021年には2.3%に落ち、2024年には4%に上がっている。グラミーはCBSの放送で、Paramount+で同時配信された。ゴールデングローブもCBSの放送で、Paramount+で配信されたが、状況は少し違う。2016年の時点でもゴールデングローブ授賞式の視聴者に占める18~49歳の率は5.5%で、オスカーの半分と低かった。2021年には1.5%に落ち、2024年には1.8%と僅か増えただけである。若い人を引き付けることが出来ていないのが問題である。

エミー賞の状況はさらに悪い。テレビ番組に対する若い人たちの関心は低く2016年でも18~49歳が占めるシェアはと2.8%と低かった。2021年には1.8%に落ちる、さらに2023年には0.9%なっている。エミー賞はFox系で2023年の授賞式は地上波のFoxではなく、ケーブルTVのFXで放送され、ストリーミングはなかった。Fox.comでストリーミングされたが、見るのにはケーブルTV加入が必要であり、コードカッティングした人は見ることが出来なかった。


NielsenのデータをベースにVariety Intelligence Platformが分析